長野県木曽・三岳の御嶽神社 太々神楽を奉納 天狗宙に舞う
長野県木曽町三岳の御嶽神社別殿で4日、新年恒例の太々神楽が奉納された。12ある演目を順番に毎年四つずつ披露しており、どれも3年に一度しか見られない。今年は天狗が跳びはねる「五返舞」が演目の一つとなり、見る人を迫力で圧倒した。 五返舞は、30分ほど続く最も体力が必要となる過酷な演目で、舞が終わると、見物に訪れた地元住民やアマチュアカメラマンら約20人の間から拍手が起こった。他に「岩戸開」「御神入」「番の舞」が演じられた。 氏子でつくる太々神楽保存会が継承を担い、毎年1月4日に奉納している。横沢淳一会長(80)は「保存会員は減少傾向にあるが、今年は新たに加わった若手会員が参加できた。伝統の舞を後世にずっと残すためにも、実に心強い」と目を細めていた。
市民タイムス