最新フルメタルG-SHOCK2本を実機テストでわかった◯と×
バンド調整も自分で簡単にできる仕様
カシオさんからは素の状態で届くので、当然コマ詰めは自分で行う必要がある。腕時計のブレスレットは割りピンが入っていたり、ネジで留まっていたりとコマの連結構造には複数のタイプが存在。このG-SHOCKは太めのバネ棒で連結されており、外側から押しこんで外せるのでずいぶん楽に作業ができた。とはいえ、外すのは楽でも取り付けには多少のコツがいるので実際に購入した人は購入店スタッフに任せたほうが絶対に良い。バネ棒外しがあるならまだしも、適当なピンとマイナスドライバーでなんとかしようとするとほぼ確実に傷をつけることになる。
着用する回数はブラックの2100の方が多かった
今回借りたグラデーションに限らず、ブレスまでフルメタルG-SHOCKは手に持つとかなり重厚。コマ詰めしたあとでもだいぶ重さを感じる。ただ、実際に着用してしまえばそれほどの重みは感じられなかった。軽いとは言えないが、ストレスを覚えるほどでもない。筆者の経験上、200gを超えてくるような腕時計だと疲労困憊の仕事帰りに腕から外したくなることもあるが、今回の2本ともそういった考えがよぎることはなかった。 それよりも気になったのがシルバーの光沢だ。普段、アウトドア系の服装が多い筆者は週の大半がアースカラーに包まれているのだが、そうなると手首のシルバーの存在感がかなり強く出ている印象を受けた。スタイルというよりは色の取り合わせによる要素が強いのかもしれない。時計メディアの編集者ゆえファッションには疎いのだけれども、結果的にブラックの2100の方が着用機会が多かったことは確かである。
ちなみにこの2100のマルチカラーはかなり面白く、しっかり観察しているとインデックスがさまざまな色に変化することがわかる。その色の移ろいに気を取られ、電車に乗っている時や信号待ちなどでふと時間を見るつもりが、そのまま時計を眺めることもしばしばあった。公式の商品説明にはオレンジとレッドのグラデーションとあるが、実際はかなりの色数が表出する。