打っては本塁打性の飛球、守っては強肩で盗塁阻止!高校No.1捕手の実力を発揮した健大高崎・箱山【甲子園1日目の注目ドラフト候補】<SLUGGER>
いよいよ開幕した夏の甲子園。大会第1日は史上初となる午前、午後の二部制で3試合が行われたが、そこで見事なパフォーマンスを披露したプロ注目の選手を紹介したいと思う。 【動画】健大高崎の2年生右腕・石垣元気が150キロ超の剛速球で空振り三振を奪う! 第1試合で勝利をおさめた滋賀学園で攻守に光るプレーを見せたのがショートの岩井天史(3年)だ。1回の第1打席ではライト前ヒットを放ってチャンスを広げ、先制点を演出すると、第3打席でも再びライト前に弾き返してマルチヒットを記録。盗塁は相手バッテリーのピッチアウトもあって阻止されたが、ベースランニングでも高い脚力を披露した。 ショートの守備でも、5回に三遊間の深い位置からノーステップでストライク送球。4点差に追い上げられた9回にも二遊間の難しいゴロを巧みなグラブさばきで処理し、自ら二塁ベースを踏んで一塁へ落ち着いて送球し、併殺打にしてみせた。まだ線が細く、攻守の力強さは物足りなさが残るものの、センスの高さは十分だけに今後が楽しみな大型ショートである。 そしてこの日、最注目の選手と言える存在だったのが第2試合で登場した健大高崎の箱山遥人(3年・捕手)だ。第1打席はピッチャーゴロに倒れたものの、第2打席では第1打席で打ち取られたカットボールにしっかり対応してセンター前ヒットを放つ。ヒットはこの1本だったが、第3打席ではあわやホームランというレフトへの大飛球を放ち、タッチアップした二塁走者がホームを一気に陥れてこれが決勝点となった。 守備でも盗塁を1つ許したものの、6回の2死一、三塁のピンチで相手がしかけてきたダブルスチールに対しても落ち着いて対応。9回2死一塁から英明が仕掛けた盗塁も見事な送球で刺し、試合を締めくくった。センバツの頃と比べても打撃、守備ともに安定感が増しており、名実ともに高校No.1捕手という評価は不動と言えそうだ。 構成●THE DIGEST編集部
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