優秀な部下の「まさかの離職」で泣きを見ないために…「給料を上げる」「仲良くする」よりも大事なこと
部下の給料を上げるよりも大事なこと
そもそも優秀な人材は独立・転職してもうまくやっていく自信があるため、離職の可能性が高い傾向にあります。 そういった人材を社内に留め置くには、成長の機会を提供し、より良い待遇を与え、将来に不安を感じさせないことが重要になるわけです。 しかし、会社が現状維持の状態になると、社員が成長の機会が得られなくなる、会社の将来に不安を感じ始めるといったことが起き、それによって優秀な人材が離職し始めると好循環が止まります。 そこで優秀な人材の流出に歯止めをかけられないと会社は衰退に転じます。 部下の離職を防ぐために、部下と仲良くしよう、部下を認めてあげよう、給料もなるべく高く払おうと考える上司や経営者は数多くいます。 しかし、優秀な社員は成長の機会が得られないと、成長の機会を求め、転職あるいは独立を考えるわけです。 そんな彼ら、彼女らにとって必要不可欠な離職防止策は、上司と会社が成長し続ける姿を見せることです。 優秀な社員の離職を防ぎたいと考えるならば、このことは心にとどめておかれるとよいでしょう。
藤田 耕司(経営心理士、公認会計士、税理士)