【福岡ボート・一般】湯川浩司 今年初めの勢いを取り戻す
<7日・福岡ボート・5日目> きっちり人気に応えた。準優11Rで1号艇を務めた湯川浩司(45)=大阪=は、インから他艇の攻めを寄せ付けずにイン逃げで快勝。直前の準優10Rでは1号艇の杉山貴博が敗れて暗雲が垂れこめていたが、見事な快勝劇で不穏なムードを振り払った。 機力はここに来て完調ムード。元から伸びは節一級だったが、「湿気とか低い気温とか天候がエンジンに寄せてきてくれた」と調整がストライクゾーンに入り出足や回り足もトップレベルに。「最近でここまでエンジンが出たことはない。間違いなく最近で一番出ている」。ボート界屈指の整備巧者の言葉だけに機力のすごさがうかがい知れる。 当地はSG3優出、GⅠ2優出に、一般戦で2Vと〝巧者〟と呼んでも不思議はない実績。「福岡はSGでもやれているし、昔から好きな水面」と本人も相性の良さを自覚している。だからこそ不振にあえぐ今期(5月~)の悪い流れを断ちたいところ。「ここから特別戦が続くので、リズムを上げていきたい」。江戸川のGⅠとGⅡを制した今年初めの勢いを取り戻すためにも、得意の福岡でVをもぎ取りきっかけをつかむ。(森 大輔)