ネットワールド、Proxmoxとリセラー契約
ネットワールドは、Proxmox Server Solutions(本社・オーストリア、Proxmox)とリセラー契約を締結し、OSSベースのサーバー仮想化プラットフォーム「Proxmox Virtual Environment」(Proxmox VE)の販売を、MSP(マネージドサービスプロバイダー)パートナー向けに10月23日から開始した。 Proxmox VEは、エンタープライズ仮想化のための完全なオープンソースサーバー管理プラットフォーム。今回、ネットワールドは、Proxmox Enterprise RepositoryへのアクセスとProxmox開発者からのテクニカルサポートを提供するProxmox Support Subscriptionの公式リセラーとなった。それに加えて導入支援、日本語によるテクニカルサポートを提供するほか、無償でPoC環境やハンズオントレーニングを提供し、さらに同製品を正式サポートしているAcronis、Veeam、NetApp、UPSソリューションズとの連携ソリューションの導入支援にも注力していく。 Proxmox VEでは、Debian Linuxを基盤に、KVM(カーネルベース仮想マシン)とLXC(Linuxコンテナ)を組み合わせ、x86アーキテクチャー上で効率的かつ安定したハイパーバイザー型の仮想環境を提供する。Webインターフェースから、シンプルで直観的な操作で、KVM仮想マシンとLinuxコンテナの作成・管理を一つの管理画面から行うことができる。 Proxmoxは「オープンソースの力」を活用した開発手法を取っており、Proxmox VEは、コミュニティーとの連携による迅速な機能改善やバグ修正が行われていることが特徴で、日本語化もされている。また、ホストが停止したときに、別の稼働ホストで仮想マシンを再起動する機能であるHA(高可用性)や仮想マシンに対するファイアウォールなどをはじめとするエンタープライズ向けの豊富な機能を実装していながら、低価格を実現しており、世界中のエンタープライズ環境で使用されている。 ネットワールドではProxmox製品の設計、構築、日本語サポートを提供し、パートナー支援として、ハードウェア含めたPoC環境の無償提供、無償でのハンズオントレーニングを実施し、連携ソリューションの検証など、Proxmox VE導入に向けたさまざまな支援を提供する。 また、Proxmox VEと利用することが可能な各社製品も多数取り扱っていることから、連携ソリューションも積極的に販売していく。例えば、Acronis/Veeamとのバックアップ・マイグレーション(移行)ソリューション、NetAppの外部ストレージソリューション、UPSソリューションズとのシャットダウン連携ソリューションなどは、ネットワールド独自でもすでに検証を完了しており、Proxmox VEと組み合わせたソリューション全体の導入設計、構築、運用支援を提供していく。