車両の死角と遠方の物体をAIで検知…三菱ふそうとニコンが開発、トラック・バス向け車載カメラの機能
三菱ふそうトラック・バスとニコンは、トラック・バス向けの車載カメラシステムを共同開発した。大型車両の死角になりやすい車両周囲と遠方の物体を同時にカメラで認識。人工知能(AI)で瞬時かつ的確に検知し、視認性の向上や運転手の疲労軽減に貢献する。 両社が開発したのは望遠レンズと広角レンズを一体化した車載カメラシステム。一体化したレンズを車両周辺に効率的に配置することで、車両の前後・左右の全方位を360度確認できる。車両周辺の物体を両レンズで認識する際、同じ軸のレンズで捉えることが可能。これにより映像のズレがなくスムーズに被写体を捉え、AIで瞬時に道路標識や周囲の歩行者といった対象物を認識する際の精度向上が期待できる。 両社は2020年から共創活動を行っている。開発した車載カメラシステムは25年1月7日から米ラスベガスで開かれる家電・IT見本市「CES2025」のニコンブースで初公開する。