知っているだけでも役立つ!? メンテナンスにまつわる「小ネタ」3本!
ちょっとしたコツややり方を覚えるだけで、実は「その一歩先にあるメンテナンス」段取りが楽になり、しかもそのメンテナンス実践によって、乗り心地や触れ心地が格段に良くなることがある。また、時にはエンジンが快調になるといったケースもある。そんな知っているだけでも得をする、メンテナンスの「小ネタ3選」をお届けしよう。 【画像】メンテナンスに役立つテクニックをギャラリーで見る(9枚) 文/Webikeプラス たぐちかつみ
「いち、にの、さん!!」で取り外せるクラッチワイヤー
クラッチワイヤーをレバーホルダーから取り外したい際には、ここに紹介するような方法で作業すると「時短」できる。レバーピボットボルトをいちいち抜き取らなくても、ワイヤーケーブルを簡単にリリース=フリーにすることができるのだ。まずはクラッチレバーを握る前にアウターケーブルをしっかり掴んでみよう。アウターが滑る時には、パーツクリーナーで脱脂したり、滑り止めが着いたグローブを着用して作業に挑もう。次に、クラッチレバーを深くまで握り込んだらそのまま保持し、アウターケーブルを引き抜くように張りながら、クラッチレバーをゆっくりリリースしてみよう。 こうすることで、アウターケーブルがホルダー部分から抜けてくるので、ホルダーからアウターが抜けた瞬間にケーブル角度を振って、フリー状態にすれば良いのだ。ケーブルホルダーからアウターケーブルがどうにも抜けない時には、仕方ないのでピボッドボルトを引き抜いてクラッチケーブルを取り外そう。
気が付いた時には真っ二つ……そんなことにならないためにも
メーターケーブルを取り外したいときなどは、リングナットが緩まないことが多い。そんなときにはプライヤー使ってナットを緩めても良いが、締め付け復元する際には、必ず「指先だけで力強く締め付け」るように心掛けよう。どうしてもナットが緩みやすいときには、ナットの内側に合致サイズのOリングをセットすることで、締め付け時にダンパー効果が生まれ、ナットが振動によって緩みにくくなる。 走行振動でナットが緩んでしまい、ケーブルが抜けてしまうことがあるからと、プライヤーなどで力強く締め付けてしまうことがあるが、これは大間違い!! 強く締め付け過ぎるとアルミ製リングナットが上下真っ二つに割れてしまうことがあるので要注意だ。