ポルシェやAMGも予算内? 今なら半額!な有能「中古」モデル(1) ホットハッチ/SUV編
スズキ・スイフト・スポーツ(2009年式)
走行距離:13万3600km 英国価格:2450ポンド(約49万円) ちょっとした新車の頭金と変わらないお値段で、世界ラリー選手権のホモロゲーション・マシンといえるホットハッチの中古車が、英国で売られている。ジュニアWRCで優勝した、スズキ・スイフト・スポーツだ。 自然吸気の小さなエンジンは124psと控えめだが、積極的に吹け上がる。コーナーでは、アクセルペダルの加減でライン取りが自在。スズキだからメカニズムの信頼性は折り紙付き。燃費に優れ、英国では任意保険も安く、維持費を抑えられるはず。
ポルシェ・マカン GTS(2017年)
走行距離:12万8700km 英国価格:2万6950ポンド(約539万円) ここからは、SUVへ移ろう。かつて、需要が供給を上回っていた時期には、ポルシェ・マカンは投資対象になり得る価格で取り引きされていた。しかし現在は、充分な量が生産され中古車価格は下落。新車時の半額で探せる例も増えてきた。 初期型の4気筒エンジンなら、英国では1万5000ポンド(約300万円)から視界に入ってくる。しかし、折角選ぶならV6エンジンを搭載し、マカンの長所を詰め込んだGTSを選びたいところ。 車内空間は広く、ファミリーSUVとしても不足なし。操縦性はホットハッチ並みに軽快。高速道路での加速力は、ポルシェへの期待通りだ。
ランドローバー・レンジローバー・スポーツ SVR(2代目/2016年式)
走行距離:9万8100km 英国価格:3万5995ポンド(約719万円) クルマでもしっかり自己主張したい、とお考えの人へオススメしたい1台が、2代目レンジローバー・スポーツのSVR。スーパーチャージャーで過給される5.0L V8エンジンの重厚サウンドで、姿を見せる前から周囲へ接近を伝えられる。 コーナリング性能は、ポルシェ・カイエンへ敵わないかもしれない。しかし、バックミラーへ映った姿の迫力は、それ以上といっていい。
アストン マーティンDBX(2020年式)
走行距離:9万6500km 英国価格:7万9990ポンド(約1599万円) アストン マーティンの売れ筋モデルへ一気に躍り出たのが、SUVのDBXだ。ところが数が増えたことで、中古車価格も下降傾向にある。 ボンネット内に積まれるのは、メルセデスAMG由来のV8ツインターボエンジン。入念なシャシー・チューニングが施され、運動性能と快適性、悪路性能を驚くような次元で叶えている。 消耗品の価格は安くなく、維持費はお高め。初期のDBXが抱えていた小さな弱点は、ソフトウエアのアップデートで対策可能だ。
アルファ・ロメオ・ステルヴィオ 2.2D(2018年式)
走行距離:9万100km 英国価格:1万4900ポンド(約298万円) アルファ・ロメオの好調を支えているのが、ライバルより遅れ気味に登場したステルヴィオ。イタリアンなスタイリングを、アルファ・ロメオ・ジュリアと同じプラットフォームが支え、ステアリングは甘美のヒトコト。 加えて信頼性も悪くない。ディーゼルターボの流行は過ぎたといえるが、トルクフルで燃費は良好。排気ガス規制のユーロ6に合致する、クリーンさもうれしい。 この続きは、今なら半額!な有能「中古」モデル(2)にて。
ジェームス・ディスデイル(執筆) 中嶋健治(翻訳)