竹田麗央が米ツアー初優勝…日が落ちたグリーンでバーディーパット沈め、両手を突き上げる
ゴルフ・TOTOジャパンクラシック最終日(3日・滋賀瀬田GC北=6616ヤード、パー72)――日米ツアーを兼ねた大会は4位から出た竹田麗央(21)がスコアを五つ伸ばし、通算15アンダーで並んだマリーナ・アレックス(米)との6ホールのプレーオフを制して優勝。今季、通算ともに8勝目を挙げ、米ツアー初優勝も飾って来季出場資格を獲得した。優勝賞金は30万ドル(約4500万円)。藤田さいきが13アンダーの4位。首位スタートの脇元華は12アンダーの6位だった。
攻めのゴルフを貫く
日が落ちたグリーンで、竹田が両手を突き上げた。プレーオフ6ホール目。ここで終わらなければ翌日に決着が持ち越される場面で、1メートル余りのバーディーパットを沈めた。そして憧れの米ツアー切符もつかんだ。
15番を終えて首位のアレックスに3打差をつけられていた。「正直、厳しいかと思った」中でも攻めのゴルフを貫いた。16番パー5のイーグル、18番パー5のバーディーで追いついた。
6月の全米女子オープンで9位に入り、帰国直後に「また挑戦してみたい」と米ツアーへの気持ちを明かした。12月の来季米ツアー最終予選会にエントリー。ただ、今大会で勝てば予選会は免除となる。プロで初めてのプレーオフは延々と続いたが、「集中力を切らさず回れた」。予選会に代わる〈実力テスト〉を見事に突破した。
米ツアーについて「出られるのが楽しみ。日本選手がたくさん活躍しているので、ついていきたい」。年間女王に近づいたスケールの大きなゴルファーが海を渡る。(高岡学)
マリーナ・アレックスの話「竹田選手は勝者に値するプレーをした。ものすごい可能性を持っている選手」