NPC優勝はウェリントン。紙森陽太[クボタスピアーズ船橋・東京ベイ]も途中出場で勝利に貢献。
■NPC・10月26日@スカイ・スタジアム(ウェリントン) ▽決勝 【ウェリントン 23-20 ベイ・オブ・プレンティ】 2024年のニュージーランド地区代表選手権(NPC)決勝は、レギュラーシーズン1位のウェリントンが同4位のベイ・オブ・プレンティを延長戦の末に下し、2年ぶり通算6回目の優勝を遂げた。ファイナルにはクボタスピアーズ船橋・東京ベイからウェリントンに期限付きしたPR紙森陽太がルースヘッドPRとしてリザーブから途中出場した。 雨が降るウェリントンのホーム、スカイ・スタジアム。前半4分、オールブラックスで46トライを挙げているWTBジュリアン・サヴェアにボールが渡りディフェンダーを弾きながら左大外にトライ(G成功)。ウェリントンが7点を先制した。 17分にはベイ・オブ・プレンティ(BOP)のオールブラックス2キャップのPRエイデン・ロスがディフェンスをこじ開けてインゴールにグラウンディング。コンバージョンも決めて同点に追いつく。ウェリントンは27分にPGを決めた後、33分にサヴェアが右サイドに2本目のトライをマーク。15-7のウェリントンリードで前半が終了した。 BOPは後半4分、14分にPGを決めて2点差まで迫る。さらに18分に今年のフィジー戦にオールブラックスとして出場したCTBエモニ・ナラワがブレイクダウンのインサイドに飛び込んでトライ(G)。BOPが逆転し、この試合初のリードを奪う。(20-15) 33分にウェリントンがゴールライン前のスクラムから右に展開し、元サモア代表のWTBロシ・フィリポが飛び込んでトライをマーク。コンバージョンは外れ、同点で延長戦に突入した。 10分ハーフの延長戦、後半3分に敵陣でスクラムコラプシングのペナルティを誘ったウェリントン。途中出場のSOカラム・ハーキンが10mライン上からPGを決めて3点を勝ち越した。これが決勝点となり、23-20で勝利したウェリントンが2024シーズンのNPCチャンピオンとなった。 紙森は今シーズンのNPCで決勝戦も含めて12試合に出場。同じくS東京ベイからウェリントンに期限付き移籍していたPR加藤一希も1試合に出場していた。