キヤノン「PowerShot G1 X Mark III」開発者インタビュー
「PowerShot G1 X Mark III」はキヤノンGシリーズでも最上位機種と位置づけていますので、シリーズ最高の画質を持ちながら、小型軽量を実現したいというコンセプトで商品開発が始まりました。APS-CサイズのセンサーではミラーレスのEOS Mシリーズがありますが、レンズ交換できるというメリットはあるものの、コンパクトさではレンズ一体型カメラに分があります。レンズ一体型で高画質とコンパクトを両立させることに意味がありました。内蔵EVFも採用しており、しっかりファインダーを覗いて撮りたいというカメラ好きの方にも満足していただけるようなカメラに仕上がったと思います」(野田さん) 画質、使い勝手などすべての面で「PowerShot G」シリーズ史上、最高のカメラと呼んでもいい「PowerShot G1 X Mark III」。もちろん、キヤノンの誇る豊富なEFレンズ群が使えるデジタル一眼・EOSシリーズの完全な代替としてプロ写真家がメイン機にするのは現実的ではないが、少なくともサブ機として位置づけできるレベルにあるのは間違いない。 (取材・写真・文/水澤敬、取材協力/キヤノン株式会社)