【安田記念】1995年はハートレイクが豊マジックで接戦制す サイレントウィットネスなど外国馬の活躍を振り返る
連続参戦で手にした勝利 2006年ブリッシュラック
サイレントウィットネス参戦の翌年、2006年の安田記念を優勝したのは香港馬ブリッシュラックだった。何といってもサイレントウィットネスに初黒星をつけたのが同馬だった。ブリッシュラックは2005年の安田記念にも出走、後方15番手から上がり最速の末脚で追い込み4着だった。そして翌年2006年も参戦してきた。この年の安田記念の単勝1番人気は5.7倍のオレハマッテルゼ。また単勝一倍台が7頭もいて、昨年以上に混戦模様だった。 1番人気 オレハマッテルゼ(5.7倍) 2番人気 ダイワメジャー(5.8倍) 3番人気 ブリッシュラック(6.4倍) 4番人気 ダンスインザムード(7.3倍) 5番人気 テレグノシス(7.4倍) 6番人気 カンパニー(8.5倍) 7番人気 ハットトリック(9.7倍) またブリッシュラック以外にも4月にGⅠを初制覇したジョイフルウィナー、前年の香港マイル2着のザデュークらも参戦。日本馬も計7頭がGⅠ馬という超豪華メンバーで誰が勝ってもおかしくなかった。 ゲートが開くと1番人気のオレハマッテルゼが好スタートを決めるも、メイショウボーラーが押してハナを奪った。ダイワメジャーとローエングリンがこれをピッタリとマーク。3番人気のブリッシュラックはこれら先団を見る形でレースを進めた。1000mは58.1秒で通過、1ハロン目以外は全て11秒台のラップが刻まれるハイペースかつ息の入らない戦いとなった。ラスト200mでブリッシュラックが堂々と抜け出すと、追い込んできたのは昨年覇者のアサクサデンエンと香港のジョイフルウィナー。しかしこれらを全く寄せ付けず2馬身半差の圧勝劇を見せた。 冒頭でも述べたが今年は香港から強豪馬が2頭やってくる。ロマンチックウォリアーはここまで19戦14勝。クイーンエリザベス2世Cを史上初の3連覇。他にも香港カップ連覇などGⅠを7勝する世界的トップホースだ。もう一頭のヴォイッジバブルは香港ダービーを制してからはドバイターフ以外、常に安定した成績を残し、3走前の香港ゴールドカップではロマンチックウォリアーとクビ差の接戦を演じている。ブリッシュラック以来の18年ぶりの外国馬の優勝なるか。この2頭からは目が離せない。 《ライタープロフィール》 高橋楓。秋田県出身。 サクラローレルの馬体の美しさに魅せられ毎週競馬を見るようになる。他に好きな馬はホクトベガ、サイレンススズカ。一口馬主を趣味とし、楽しさを伝える事にも注力している。 競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にてライターデビュー。競馬、ボートレースの記事を中心に執筆している。
高橋楓