釣れないときの切り札は!? 手のひらサイズの魚でも大興奮! 憧れの「南国系モンスター魚」をどうやって釣る?
●関東でも狙えるメッキは秋冬の漁港の風物詩
水柱をあげて超大型ルアーに襲いかかるギンガメアジやロウニンアジ。GT(ジャイアントトレバリー)とも呼ばれ、最大で50kgを超えることもある憧れの対象魚ですが、その幼魚「メッキ」は、秋から冬にかけて太平洋沿岸で気軽にルアーで狙うことができるんです。 【画像】これでOK!ルアーで狙う「メッキ釣りの道具」(14枚)
メッキは本来、インド洋から太平洋のハワイ沖までの温帯域に生息する魚。ですが、幼魚の中には八丈島のあたりから黒潮の流れに乗って、伊豆や房総半島にまでやってくると考えられています。 ですが、そこは南国生まれの魚のメッキ。関東や東海地方の低い水温では冬を越せないため、死滅回遊魚という悲しい別名もありますが、例年だと1月いっぱいは元気にルアーを追い回してくれる陽気な対象魚なのです。というわけで今回は、南伊豆でメッキ釣りに挑戦しました。
●タックルはトラウト・メバル・アジ用でOK
泳ぐ力が強くないメッキは、波の穏やかな漁港や海に近い河口のまわりを群れをなして回遊しています。 それほど遠投する必要がないので、ロッドとリールはエリアトラウト用を用意しましたが、アジング、メバリング用のタックルも使いやすいと思います。ラインはPE0.4号に8ポンドのフロロカーボンリーダーを30cmほど足してあります。 ●あさイチはペンシルベイトの切れのある動きで誘う メッキ釣りに使うルアーは、3~7g程度のミノーやペンシルベイトがメイン。朝イチのマズメ時に漁港(釣り禁止にご注意!)や河口のポイントに入いれたら、トップウォーターのペンシルベイトから釣りをスタートします。 メッキを釣るときのルアーの動かし方のコツは、「速い」そして「止めない」こと。投げたペンシルベイトが着水したら、竿先で弾くように細かくシャープに動かしながら早巻きします。
これはトゥイッチというアクション法ですが、フィッシュイーターの群れに追われた小魚が、水面を逃げ惑うようなイメージでメッキに捕食のスイッチを入れるわけです。メッキは反射神経がいいので、可能な限り速いスピードから試してみると効果的です。 メッキ釣りのルアーの動かし方の基本は(諸説ありますが)、ポーズ(静止)を入れないこと。メッキはルアーが止まった瞬間にエサではないと見切ってしまうようで、逃げ惑う小魚のように泳がせ続けるのが大切なんです。 トップウォーターは魚に直接姿が見えにくいせいか、一度追ってきた魚でもスレにくいようで食いつかなくても何度も追ってきます。1投げであきらめず何回か繰り返し投げてみることをオススメします。 また、ルアーを水面からピックアップする直前や、足元の岸際で真下から食ってくることも珍しくありません。この日のヒットはいずれも岸際だったので、最後まで気を抜かずにアクションさせてみてください。