大阪・松井知事と吉村市長が会見 「クロス選」出馬(全文1)もう一度皆さんに問いたい
吉村市長「死んでも死にきれない」
司会:続きまして吉村洋文より一言、申し上げます。 吉村:本日、3月20日をもって市長職を辞職する、辞職届を議長に提出いたしました。3年半前に都構想を掲げて市長に当選させていただきました。そのときはあの橋下市長のあとで、いったいおまえは誰だと、そういった中で大阪市民の皆さんに1票を投じていただいて、そして付託をいただきました。 この間、本当に市民の皆さん、温かく支えていただいたと思います。大阪市の財政についても、立ち直る、規律を守るということもできて良くなってきています。大阪の成長も知事と一緒に二人三脚で、「府市合わせ」をすることなく、万博の誘致も実現できて、なんか大阪が上向いてきたなと、そういうような状況をなんとかつくり出すことができました。これも大阪市民・府民の皆さんが支えていただいたからだというふうに思っています。 公約とにらめっこしながら市長業務をするという日々を続けました。この間、振り返ってみれば、約9割ぐらいの公約は実現できたと思いますが、どうしても実現できない公約があります。それが大阪都構想です。都構想の再挑戦、これを掲げました。一丁目一番地の大きな改革です。これがどうしても行き詰まるという状況になってしまいました。このまま、公明党も約束をしましたが、なかったことにされてます。 そんな中でこのまま残りの8カ月の任期、だまされたまま終わるというでは、やはりこれは僕たちに1票を託してくれた皆さんにも説明ができないし、自分自身に対しても説明ができません。政治家をやる以上、自分に対して正直にいきたいと思います。自分に対して正直にいこうと思ったときに、この統一選挙でもう一度、市民・府民の皆さんの真意を問うべきだというふうに決断をいたしました。 自民党から公明党、民主党、共産党、もう全部が大反対だということで、非常に厳しい選挙にはなると思いますが、最後、市民・府民の皆さんの審判には僕らも、それは従いますし、それがやっぱり腹に落とすことができます。ただ、公明党にだまされたまま終わるというんであれば、これは死んでも死にきれません。なのでもう一度、都構想を再挑戦するということを大きな公約に掲げて、自分たちの首をいったん市民・府民の皆さんにお預けをして、そして真意をもう一度問いたいと思います。以上です。 司会:ありがとうございました。これよりは座らせていただいて対応とさせていただきます。質疑・応答のほうに移らせていただきます。質疑のある方は手を挙げて、社名、お名前、どちらに質問ということをお願いいたします。それでは挙手をお願いいたします。