大阪・松井知事と吉村市長が会見 「クロス選」出馬(全文1)もう一度皆さんに問いたい
クロス選はいつから考え、いつ決定的になったのか
毎日放送:毎日放送の米澤です。よろしくお願いいたします。松井さんと吉村さんに伺いたいんですけれども、決断を下された今の率直なご心境と、あと、クロスのダブル選挙についていつごろから考えていて、どういうタイミングで決定的になったのか教えていただけますでしょうか。 松井:先ほど吉村市長も言ってましたけど、もうまったく後悔をするような形ではありません。要はこのまま、だまされたままひよってしまう、ぶれる、これがもう僕の人生にとって、これは将来、必ず後悔するんで、まったくそういう、本当に素直にもう一度戦いたいという思いです。 選挙についてっていうのは、いつ決定したのと言うたら、きのうです。きのうの法定協議会で明らかに、これまで公明党と協議をしてきた、要は住民投票までのスケジュールの約束、きのう完全に崩壊しました。要は去年の12月の時点では時期について、任期という表現について、これは解釈の違いということでした。公明党は任期の解釈は11月のダブル選挙ということをこちら側に伝えてきた。 僕は今でも任期の扱いは、あれは府議会議員同士のサインなんで、そのためにわれわれの今井幹事長と公明党の林幹事長でサインしたわけだから、だから、今でもこれは任期っていう扱いはやっぱり議員の任期という、そういう思いを持ってたけど、公明党さん側が主張した任期にわれわれは譲ったわけだから、だからそれを公明党さんの任期の捉え方、解釈の仕方をわれわれはそれで結構だということで了解したわけだから、その公明党さんの任期という時間軸の中であれば、きのう、法定協議会で今井会長が伝えた具体的なステップ、5月に法定協議書をまとめ、9月の議会で議決を得ると。これは既定路線のはずなんです。既定路線のはず。そして慎重で丁寧な議論は、きのう、今井会長は何度も、法定協議会の開催回数まで含めて公明党さんに説明しておりました。 しかしながらもう、その今井会長の提案は一切了承しないということで否決されたわけですから、きのうの時点でもうはっきりと、最初からごまかすということだったんだということがはっきりしましたから、きのう、もう8日に議長に対して辞職の申し入れをしようということが確定をしたということです。 吉村:今まで迷うこともありましたけども、その迷いもなく、腹をくくって吹っ切れたというのが今の心境です。それはやっぱりきのうのタイミングです。僕自身は都構想の再挑戦を掲げて市長に当選しましたから、今年の11月が任期ですので、その任期までに都構想の住民投票を実現したいという思いでこれまでやってきました。公明党が提案する総合区の案というのも市長として作ってきました。 なんとか自分の任期中に都構想の住民投票を実現したい、市民の皆さんとの約束を守りたい、そして何より僕自身も都構想を実現したいという思いでやってきました。そんな中で完全に公明党からだまされたという状況で、僕もずいぶん迷いがありましたけども、きのうの法定協で起立の採決があったときに、あの立った瞬間、僕の中で吹っ切れたという心境です。 今はもう腹をくくりましたんで、再挑戦に向けて市民・府民の皆さんの審判を仰ぎたいと。そしてその結果がどうであれ、もうそれは自分の中で納得できる。自分が振り返ったときに、あのときああしたら良かったな、こうしたら良かったなと思うのは一番嫌ですから、もう政治家をやってるのも、別に身分に固執したいとかお金を稼ぎたいとか、一生涯の職業にしたいとか、僕らはそういうつもりでやってないですから、大阪を良くしたいっていう思いでやってますんでね。であるからこそやっぱり後悔はしたくないです。そんな中で今回、こうやって腹決めをして、そして市民・府民の皆さんに審判を仰ぐということの気持ちを固めたので、今はもう、そこに向かって前に進んでいこうという気持ちです。 司会:続きまして。 【書き起こし】大阪・松井知事と吉村市長が会見 「クロス選」へ 全文2に続く