大阪・松井知事と吉村市長が会見 「クロス選」出馬(全文1)もう一度皆さんに問いたい
知事が市長選、市長が知事選に立候補する狙いは?
NHK:すいません、NHKの【ノガミ 00:12:17】です。松井知事と吉村市長お2人にお聞きします。今回、松井知事が大阪市長選挙に、そして吉村市長が知事選挙に入れ替わって立候補するということの狙いと理由を教えてください。またもう1つが、今回の前倒しの大阪ダブル選は4月7日に統一地方選の府議会・大阪市議会議員選挙とともに実施される見通しです。ダブル選と同時に府議・市議選を戦うことでの、それぞれの議会での目標議席数はどのように考えていらっしゃるのか、その2点を教えてください。 松井:今回、統一地方選挙に知事・市長選を合わせることと。これは、まずはやはり選挙を盛り上げていく、要は府民・市民の皆さんにもう関心を持っていただく、皆さんが選挙に参加をすることで世の中は変わるんですよというメッセージを伝えたいと思ってます。 そしてわれわれの仲間、府議会、市議会において現状議席以上、過半数を目指して戦いますが、この過半数を取らせていただければ、まさに都構想の住民投票までは、これは可能になるという考え方を持っております。この選挙の意義というものを有権者の皆さんにもう1回、問いたい。そしてその民意をもって都構想を実現したいということです。 それから、入れ替わることについてですが、われわれ維新の会は税金の使い方に対して非常にシビアにチェックをしてまいりました。要は効率のいい税金の使い方というのが、維新の会のそもそもの考え方であります。今回、知事・市長のポジションそのままでの出直しということになりますと、これは今の公職選挙法の規定上、11月にもう一度、知事・市長の単体の選挙を実施しなければなりません。これは1年間に二度も知事・市長選挙をやるということになります。 そもそも大阪において統一地方選という意味合いの中で、知事・市長の選挙もこの春の市議会・府議会の選挙と同じだったわけですね。そこに戻していくことによって、選挙における大阪での支出、税金の支出が抑えられるということにもつながります。 また、僕と吉村市長は、これは前橋下市長時代もそうですが、これまで7年3カ月は完全に府市一体で大阪の行政を動かしてまいりました。絶えず連絡を取り合い、どちらが知事であれ、市長であれ、それぞれの役所のやっている仕事というものについては、どちらも関与をしながら動かしてきたという経緯があります。 知事・市長それぞれが代わっても、今の大阪での府庁・市役所の取り組んでいること、これは大きく変わることはありません。今の状態をこれからも続けていけるというふうにわれわれは思っております。そういうことで今回、クロスをして4月の統一地方選挙に知事・市長選挙を同日に行うという判断をいたしました。 吉村:知事とかぶるところは割愛しますけども、今、知事と、大阪府と大阪市、一体になった成長戦略っていうのをやってます。これは皆さんのところでなかなか見えにくいかもしれませんが、今でも市役所・府庁というのは職員同士がなかなかうまく連携できないというような状況にもあります。ただ、僕らはやっぱり都構想を目指してますから、府と市が同じ方向を向くほうが、これは明らかに成長していくわけです。万博の誘致もできました。 なので、大阪市役所の中のことをよく知ってる僕自身が大阪府でその力を出すこと、そして大阪府のことを、府庁のことをよく知ってる知事が大阪市役所の中で力を発揮すること、これによって大阪の力っていうのはよりいっそう、僕は強くなるんじゃないかというふうに思っています。 併せて2点目ですけども、これは非常に厳しい戦いになります。ただ今回、この都構想の再挑戦ということで公明党とも協議してきて、そしていったんは合意してる中でもほごにしてきて、されて、もう僕らはだまされたというような状況になってるわけです。だからこれはもう僕はどうしても許せないという思いがあります。なので、国政政党を含めて公明党と戦うという思いでクロス選挙に挑むということもあります。 それから、統一選挙ですけどもこれはもちろん、先ほども申し上げたとおり、自共公全てが都構想に反対だということで前に進ませてもらえてません。唯一、この議会というのは当然、過半数が必要になります。仮に言うと、都構想を進めるためには議会の過半数の同意がないと進められません。その選挙は4年に1回しかない。そしてそれがまさに4月7日に行われるということですから、これは非常に厳しいですけども、府議会も市議会も過半数を目指して戦うということです。 市議会は今、過半数まで擁立されてませんけども、もうそのめどは付きましたから、市議会でも過半数を擁立して、市議・府議ともに、ものすごくハードルは高いけども、議会の過半数を目指して頑張ります。 司会:続きまして、一番向こうで、はい。