「ちょっと強すぎません!?」藤井聡太竜王・名人、リーダー対決でも魅せた圧巻の勝負術!仲間も解説者もあ然「良い勝負だと思っていたのに…」/将棋・ABEMAトーナメント2024
周囲からは思わず苦笑いが漏れるほどの勝ちっぷりだった。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」本戦トーナメント1回戦・第1試合、チーム藤井 対 チーム渡辺の模様が8月3日に放送された。主将対決となった第5局では、藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)が渡辺明九段(40)を圧倒。リーダー自らチーム勝利を決めた圧巻の内容に、仲間からも解説者からも感嘆の声が漏れた。 【映像】「味方も引く」ほど!?絶対王者の勝利の瞬間 開幕4連勝と、チーム渡辺の追随を許さない圧倒的な内容で勝ち進んだチーム藤井。第5局では、藤井竜王・名人と渡辺九段のリーダー対決が実現した。藤井竜王・名人がここで勝負を決めるか、注目の一戦を前に、絶対王者は「理想的な展開で内容的にも良い流れができている」とリラックスした表情。一方、渡辺九段は「去年と同じ展開になってしまって、悪夢がよみがえりました」と前回大会の予選Eリーグでの対戦を思い出し苦い表情と対照的な顔を見せ対局場へと向かった。 藤井竜王・名人の先手で始まった一局は、タイトル戦さながらの張り詰めた空気の中で角換わり腰掛け銀の出だしに。藤井竜王・名人の得意戦法とあり、主導権を握るとじわじわと差を広げていった。渡辺九段もなんとか1勝を勝ち取るべく、必死に技を繰り出したもののその差はなかなか埋まらない。▲2七香と打ち込むと、チーム藤井の控室の羽生善治九段(53)、青嶋未来六段(29)からは「いやー、いやいやいや!」「これやるんだ!」「速度計算ができてるんですね…、いやー指せないですよ、なかなか…」と驚きの声が上がっていた。 終盤を迎えるころには大差がつく一方的な展開となり、渡辺九段にとっては厳しい時間が続く。羽生九段からも「いい勝負だと思っているのに、10手ぐらい経つと差がついている」と対局者目線での脱帽のコメントが漏れるほどだった。解説を務めた藤森哲也五段(37)からは「いや、さっきまで実践的に後手も戦えると思っていたのに、なんでここでこんなに突き放せるんだろう…。不思議ですね」ときょとん顔を見せていた。 藤井竜王・名人は攻守自在の圧巻の指し回しで渡辺九段を圧倒。111手で勝利すると、ファンからも「つよすぎワロタ」「すごいね」「つっよい」「つよすぎ太」「みんな言葉が出ない」「トッププロも唸りまくりの強さ」「味方も引く」などのコメントが殺到しいていた。 ◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部