『103万円の壁』めぐる攻防 ジャーナリスト・武田一顕氏「国民民主が『ふざけるな』とちゃぶ台をひっくり返した」 国民民主は「178万円」へ引き上げ求めるも…与党は「123万円」提示
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年収「103万円の壁」をめぐる問題。これまで178万円までの引き上げを求めてきた国民民主党に対し、先週の協議で与党が提示してきたのは「123万円」でした。 (国民民主党・古川元久税調会長 12月16日)「お話にならない数字」 そして12月17日に行われた与党と国民民主党の協議。報道陣も、協議後に国民民主党の古川税調会長に取材をするため部屋で待っていましたが…急きょ、取材が中止に。 何があったのか?協議を終えた与党側は… (自民党・宮沢洋一税調会長)「(国民民主党側は)『新たな(引き上げの)提案がないのであれば、これ以上協議はできません』とお帰りになった。『グリーンがどこにあるのか教えてください』と聞いた」 17日に行われた協議で国民民主党の古川税調会長は「何か新たな提案はありますか?」と発言。それに対し、自民党の宮沢税調会長は、協議の着地点をゴルフにたとえ「グリーンの場所を教えてほしい」と返答。すると、国民の古川税調会長は「新たな提案がなければこれ以上協議できません」と言い、わずか10分で退室したといいます。 国民民主党の玉木雄一郎氏は、SNSに怒りの投稿です。 (国民民主党・玉木雄一郎議員のXより) 「この期に及んで、『グリーンはどこですか?』と聞いてくる自民党宮沢洋一税調会長。178万円に決まっています」 「協議打ち切り」を主張する国民民主党に対し与党側は。 (自民党・宮沢洋一税調会長)「協議を続けたいというのが、自民党であり公明党の考えです」 石破総理も… (石破茂内閣総理大臣)「齟齬はあるかもしれませんが、われわれとしては引き続き協議はお願いしたい」 ジャーナリストの武田一顕さんは、今回の協議打ち切りについてこのように話します。 (政治ジャーナリスト・武田一顕さん)「いまだに与党が圧倒的過半数だったときみたいなノリで来るから、国民民主党が『ふざけるな』と言って、いったんちゃぶ台をひっくり返したというのが今の状況。(与党が)どういう落としどころを持っていくのか、そして石破さんがどういう政治決断をするのかが今最大の注目点になっています」
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