折りたたみスマホの認知度は約75%、国内出荷台数は22.5万台 サムスンがリードするも普及の行方は?
スマホ市場に新たな風を吹き込んだ折りたたみスマホ。日本ではiPhone人気が根強いこともあり、あまり爆発的な広がりを感じないが、その市場規模は今後どうなっていくのだろうか。最新の市場動向と消費者の反応、そして将来の予測について詳しく見ていこう。 【画像でわかる】意外と知らない「iPhone」と「Android」の国内シェアにはどれだけ差があるのか?
折りたたみスマホ市場をけん引するのはサムスン
MM総研は2024年10月9日、折りたたみスマートフォンの世界及び日本における出荷台数についての分析結果、一般消費者(1468人)にWebアンケート調査を実施し、折りたたみスマートフォンの認知・利用実態と購入意向を発表した。その結果を見ると、2023年の世界スマホ市場において折りたたみスマホは全体の1.4%、出荷台数は1600万台であることが判明。日本市場では2023年度に22.5万台が出荷され、全スマホ出荷台数の0.9%となっている。やはり折りたたみスマホは日本で普及しているとは言い難い。 メーカー別シェアを見ると、世界市場でも日本市場でもサムスン電子が圧倒的。2023年の世界市場でのシェアは65.6%、日本市場では60.4%と、サムスン一強という構図となっている。サムスンは2019年10月に初の折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold」を発売し、2024年7月には各シリーズ6作目の端末を発売するなど、積極的な市場開拓を続けている。
また、購入意向についての調査結果を見ると、「購入したい」(6.5%)と「検討したい」(23.8%)を合わせると、30.3%の回答者が折りたたみスマホの購入に前向きで、今後は広がりを見せるかもしれない。MM総研の折りたたみスマホ主化台数予測では、2024年度には35万台(前年度比55.6%増)、2028年度には2023年度比8倍の181万台にまで成長するという。それもそのはず、 フィーチャーフォン世代となる40代以上のユーザーが、懐かしさから折りたたみ形状に魅力を感じる可能性があり、新しいテクノロジーに敏感な若年層の関心も高まりつつある。現在は「壊れやすい」などの噂を聞いて購入を控えているかもしれないが、スマホの画面は拡大化傾向にあり、折りたたみにすればその問題も解決する。もし技術が発展し、価格が下がり、壊れにくくなれば飛びつく人は一定数いるだろう。 また、日本市場ではサムスンに続いてZTE、モトローラ、グーグルが上位を占めており、すべてがAndroidスマホのメーカー。もしアップルが折りたたみiPhoneを作ったら、順位に大きな変化が見られるようになるかもしれない。 出典元:【MM総研】
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