ふたご座流星群・すばる食・スピカ食…12月は天体ショーが次々
・観測できるエリア:全国
12月14日(土)午前3時~5時ごろ
おうし座のプレアデス星団(すばる)が月に隠される「すばる食」は、2010年1月25日以来ほぼ15年ぶりの現象。肉眼でも5~7個の星の集まりを見ることができ、双眼鏡や望遠鏡で観察すると数十個の青白い星が集まっているようすが観察できる。西北西の空の低い位置で起きるため、事前に西の空が開けたところを見つけておくのがおすすめ。
・観測できるエリア:青森県つがる市・岩手県久慈市付近を結ぶラインより南
12月22日(日)深夜から23日(月)明け方
こぐま座□(ベータ)流星群は、毎年12月22日ごろの極大前後数日間に見られる流星群。予測極大時刻は22日午後7時ごろの予想。もともと出現数が少なく、2024年は下弦の月が夜空を照らすという悪条件が加わり、ほとんど目にできない可能性も。1つ見えればラッキーくらいの気持ちでみるのがおすすめ。
・観測できるエリア:全国
12月25日(水)午前3時~4時ごろ
下弦過ぎの月がおとめ座の1等星スピカを隠す恒星食。今回のスピカ食は日本の広い範囲で見ることができるが、渡島半島南部を除く北海道の大部分では食とならず、月とスピカの接近だけにとどまる。肉眼でも見えるが視認が難しい可能性も。その場合、スピカが再び現れる出現時が見やすそう。できれば双眼鏡や天体望遠鏡での観察がおすすめ。
・観測できるエリア:北海道函館市付近より南
空気が澄み渡る冬へと季節が一気に加速し各地で今シーズン一番の寒さといった報道も聞かれる。12月は一層寒くなると予想されるため、星空観察の際は、防寒対策を万全にしてほしい。
リセマム 川端珠紀