ドジャースの主力選手は”コスパ最強”!? 高額年俸だらけでも新たな”大型契約”に動く…?【コラム】
メジャー史上最高額選手は契約以外でも“稼ぎすぎ”
オフに史上最大規模の契約を結んだ大谷翔平。フィールド外での観客動員や日本企業とのスポンサー契約により、ドジャースは既に契約金額分は稼いだのではないかとも思うが、フィールド内に焦点を当てると非常に順調な滑り出しだ。 fWARを単純に2倍にできる二刀流をしていないにも関わらず、なぜか契約1年分のfWARを稼いでしまっている。二刀流が再開される予定の来季からは、さらにギアを上げて荒稼ぎしてほしいものだ。 ローテーターカフの故障により約2か月の離脱となっている山本由伸だが、故障前はエース級の活躍をしていたことを忘れてはいけない。 ここまで14先発で$19.55Mを稼いでいることから、フルシーズンで30先発程度に登板すれば、年俸分は軽く超えていたことが分かる。現在、リハビリ登板中で9月中旬に復帰予定だ。しっかりプレーオフに向けて準備してほしい。 タイラー・グラスノーは前評判通り故障が多く、今季もここまで2回故障者リスト入りしている。しかし、それ以外では打者を圧倒しサイヤング賞級の活躍をしていて、先発ローテーションの錨として活躍し、年俸分は既に稼いでしまっている。 球種にシンカーを加えるなど更なる進化も見せている。現在肘の故障中で今シーズン復帰が怪しくなってきたがどうなるか。 ウィル・スミスは守備負担の大きいキャッチャーを務めながらも依然優秀な打撃力を見せている。オールスター後に不調に陥ってしまい、打順も4番から5,6番に下がってしまったが、8月後半になって回復基調に入っている。 また打撃型キャッチャーだったはずが、今季スタットキャストの盗塁阻止指標ではメジャートップを記録し、チームの司令塔としての成長を見せている。このままキャッチャーとして5,6年活躍を続ければ、10年契約はバーゲンとなるだろう。
単年契約選手の今後の行く末は…?
今季のドジャースは投手・野手共に単年契約が多く、オフに多くの選手がFAとなる。中でも一番の目玉はテオスカー・ヘルナンデスの再契約だろう。 昨季の不振から見事に大復活し打撃で契約金額以上の活躍を見せている他、クラブハウスの盛り上げ役としても人気だ。シーズン終了後には昨オフ達成できなかった大型契約の締結を模索すると考えられるが、果たしてドジャースは再契約に動くのだろうか。
ベテラン陣はプレー面以外でも貢献
そのほかにもミゲル・ロハス、オースティン・バーンズ、キケ・ヘルナンデスなどドジャースに長年貢献してきたベテラン選手たちがFA(またはクラブオプション)となる。 特にロハスは今季打撃が復活し、元々上手い守備とリーダーシップが合わさりドジャースには欠かせない選手となった。 2023年のトレード獲得後に結んだ2年契約も既にバーゲンとなっている。7月にはドジャース専門メディア『Dodgers Nation』のインタビューで「最低でもあと2年プレーし、願わくはドジャースでキャリアを終えたい」と話しており、今後のドジャースとのかかわりが気になるところだ。
ベースボールチャンネル編集部