ZOZOマリンスタジアムの近くにある県立校・磯辺が9人ぎりぎりの柏の葉を中盤から圧倒して5回コールド勝ち【24年秋・千葉大会敗者復活戦】
<秋季千葉県敗者復活トーナメント:磯辺11-1柏の葉>◇5日◇2回戦◇柏の葉公園野球場 【動画】U18日本代表の選手たちはプロ志望届?それとも進学?プロでの完成予想図も考察 千葉市美浜区に所在する磯辺は、千葉ロッテのホーム球場でもあるZOZOマリンスタジアムから約3キロほどの場所にある県立校だ。海浜幕張駅に近いということもあって、周囲は南国のリゾート地を思わせるような雰囲気もある。また、ある程度自由に使用できる球場を学校の敷地内に有している。そんな恵まれた環境の中、松本徳浩監督は、集まってきてくれた選手たちに熱い思いを注ぎながら指導している。 柏の葉は、文字通り柏の葉公園の近くにある学校で、2007年に柏北と柏西が統合して、新校という形で誕生した。立地も柏の葉公園球場にも徒歩でいける場所にある。ただ、3年生が抜けたこの秋の新チームは2年生が4人、1年生が5人という9人ぎりぎりの布陣での参加。一次予選では大原、茂原、鴨川令徳の連合チームに初回に10点を奪われて、0対16という大敗を喫してしまっている。 しかし、柏の葉は敗者復活戦となったこの試合で初回に1点を奪われながらも、2回にすぐに1番の鈴木舜介投手(2年)のタイムリー打で同点として食い下がった。その鈴木投手は大きな曲がりを描くカーブは「どろーん」と表現したくなる。そのカーブを駆使しながら、何とかかわしていこうという投球を展開。 しかし、磯辺は3回、打者10人で3連打を含む4安打と3四球などで5点を奪い、試合の主導権を握っていく。さらには4回にも、連打を重ね、勝利を決定づけていた。 磯辺の先発・菊田直希選手は1年生で、まだ経験も浅いということだが、この試合では4イニングを1失点に抑えた。また、最後に投げた豊島龍太投手も1安打こそされたものの、与えられた役割をしっかりと果たしたということで、その投球は評価されていい。松本監督としても、起用した投手が、それなりにきっちりと役目を果たしてくれたことは納得のいく結果であろう。 磯辺としては、エース格の根来蒼太選手(2年)を温存し、代表決定戦へ進むことが出来たということも大きかった。 松本監督も、「そんなに長打が打てる選手がいるというワケでもないですし、自分としても、単打を重ねていく形の方が、このチームには合っているのではないかと思っています。そういう意味では、いい点の取り方だったと思う」と喜んでいた。前日の試合が、思惑と違う形の展開で、大苦戦の末に進出してきただけに、松本監督も安堵して代表決定戦に挑んでいかれるという気持ちになれたようだ。