発酵食品の効果を最大化するコツは「毎日コツコツ」&「食物繊維と一緒に」!管理栄養士が解説します
「発酵食品」。なんとな~く“体に良い”というイメージをもっている人も多いと思いますが、具体的にどう“良い”のか、説明できる人は少ないのではないでしょうか。管理栄養士の宮崎 奈津季さんに、発酵食品とは?のキホンから、食べるときのコツなどについてもじっくり解説してもらいました! 【画像6枚】身近なところにたくさん!主な微生物とそれに関わる発酵食品例などを画像で見る
発酵食品ってなんですか?
こんにちは、管理栄養士の宮崎 奈津季です。「発酵食品」って漠然と体に良い印象ですが、具体的には体の中でどんな働きをするのでしょうか。 ♦️微生物の働き 「発酵食品」とは、微生物の働きによって人間にとって有益に変化した食品のことで、食材に微生物を加えて作られています。主な微生物は、乳酸菌や納豆菌、麹菌、酵母菌などです。 これらの微生物の働きにより、食べ物の風味が高まったり、消化が良くなったり、栄養価が増えたりなどのメリットがあります。 発酵と似たような言葉に「腐敗」というものがありますが、これは人間にとって有害なものに変化することを指しています。 ♦️発酵食品の例 主な微生物とそれに関わる発酵食品は下記の通りです。 ・乳酸菌:ヨーグルト、チーズ、みそ、漬物など ・納豆菌:納豆 ・酢酸菌:穀物酢、米酢、ワインビネガーなど ・麹菌:みそ、しょうゆ、みりん、酢など ・酵母:パン、みそ、しょうゆ、ビールなど 身近な食品や調味料に発酵食品が多く存在していることがわかりますね。 ♦️日本には発酵食品がたくさんあるんです! 日本の伝統的な調味料や食品であるみそ、しょうゆ、納豆、ぬか漬けなどは発酵食品です。なぜ、こんなにも日本には発酵食品が多いのでしょうか。 日本は高温多湿で食料を保存するのが難しい環境です。そのような環境下で保存性を高めるために生み出されたのが、麹菌を利用した発酵食品でした。また、日本は貴重なたんぱく質源として大豆が重宝されていました。大豆を使ったみそや納豆といった発酵食品が生まれたのも、日本の食文化が関係しています。 世界にも、ヨーグルトをはじめ、キムチ、ザワークラウト、ピクルスなど様々な発酵食品があります。