松下洸平「信頼し合えるかどうかはすごく大切」ドラマ「放課後カルテ」インタビュー②
――これまでで印象に残っているセリフはありますか。 「いっぱいありますけど、そうですね…。第2話で牧野が子どもに対して伝えた『命は大切に扱わないといけない』というセリフですね。シンプルですが、牧野だからこそ言えるセリフだなと思っていて。牧野が言うことで、できるだけ多くの方に伝わればいいなと思って言いました。だからこのセリフはすごく好きですし、大切にしています」 ――制作発表で白衣と眼鏡、ヘアスタイルがないと牧野は成り立たないとおっしゃっていましたが、牧野を意識して猫背にもされていますよね? 「やっぱり撮影の合間に眼鏡を外すと牧野でもないし、松下洸平でもない、誰なんだろうという不思議な感覚になります。猫背は、わざとやっています(笑)。原作を読んだ時、牧野が割といつも白衣のポケットに手を突っ込んで、気だるそうに歩いているようなイメージだったので、それを意識しています。多分、ああいう歩き方は、牧野の持って生まれたものなのではないかと思っています」 ――牧野先生とご自身との切り替えは、どのタイミングでされていますか? 「カットかかった瞬間、牧野から松下洸平になります。そういう意味では、オンオフが割と分かりやすいほうです。牧野は基本的に前髪を下ろしているので、目の表情が見ている人に分かりずらいんです。なので、なるべく眉間にしわを寄せることで気持ちを表現するようにしています。でも最近、普段もちょっと眉間にしわが寄るようになってしまって…。無意識のうちにそこは(役を)引きずっているかもしれないです(笑)」 ――普段どういうテンションで台本を読まれていますか。 「基本的にはまっさらな気持ちで読むようにしています。台本を俯瞰(ふかん)で見た時に、自分自身がどう感じるのか、なるべく難しいことは考えずに、このドラマのいちファンとして読んでいます」
――台本を読んで“ウルウル”きちゃうことはありますか。 「はい。『放課後カルテ』は特に毎話毎話、グッとくるものがあります。やっぱりその時に感じる感情は大切にしたいので、1回目に台本を読み終わった時に、自分がどこでグッときたのか、どこで感動したのかを忘れないようにしています」 ――ありがとうございました。この先も、TVガイドWebは松下さんを追いかけます。信頼=相手に委ねるという松下さんの言葉が深く心に残りました。