松下洸平「信頼し合えるかどうかはすごく大切」ドラマ「放課後カルテ」インタビュー②
松下洸平が主演を務める「放課後カルテ」(日本テレビ系)から目が離せない。小学校の保健室を舞台に、ぶっきらぼうな小児科医の牧野(松下)が、その観察眼で子どもたちの「見えないSOS」を見抜き救っている。 10月19日に放送された第2話では、実際に生徒の1人がAED(自動体外式除細動器)を操作して救命活動を行う姿がノーカットで放送され、緊迫シーンが反響を呼んだ。「子どもも大人も抱える悩みは同じ。家族や友人、周りの支えがあってこそ、僕たちは立っていられるんだ」というメッセージをドラマを通して届けたいと語る松下に、中盤以降の見どころや、「モノ作り」に対する考え方をインタビューした連載の第2回目を届ける。 ――8月のクランクイン前にお話を伺った時、「柔らかくて優しい光が差し込むようなあったかい作品にしたい」とお話しされていましたが、放送が始まり周囲からどんな感想が届きましたか。 「『すごくリアルなストーリーで、とても面白い』と声を掛けてくださる方が多いです。それはプロデューサーや監督、脚本家をはじめとする多くのスタッフさんたちが、子どもの置かれている立場や抱える問題、病気の症例なども含めて、丁寧にリアルに作り上げているからだと思います。あと、子どもたちのお芝居がとてもすてきなので、そこも、この作品のリアリティーが見ている方に伝わっている大切な誘因だろうなと思いました。第2話で出てきたAEDを使いながら電話をするシーンは、鈴木(勇馬)監督のこだわりで、BGMも一切入れずに、実際に周りに人がいない場合、どれくらいの時間、胸骨圧迫やAEDを使い続けないといけないのかを、すごく長い尺を使って表現しているんです。そこに気付いて熱心に見てくださる視聴者の方も多くいらっしゃって、非常にうれしい気持ちになりました」 ――TVガイドの読者からは、ドラマを見て「泣いた」という反響が多かったのですが、その感想を聞いていかがですか。 「本当にありがたいし、うれしいです。子どもたちや牧野の真っすぐなところに心が動かされて涙してくださっている方が多いというのは、日々撮影していく中での支えになります」