男性の「バレエシューズ」ファッショントレンドに賛否両論?
「反対」:ジャーナリストのオーギュスタン・ブグロの意見
「スカート、ドレス、コルセット、ハイヒールが男性のファッションショーでしばらくの間注目されていますが、公共の場や衣料品店、つまり『現実の暮らし』において、ファッションは依然として非常に性別で分かれています。カフェのテラスで座って周りを見渡せばすぐわかります。色彩や派手な服装は主に女性に受け入れられている一方で、男性は依然として控えめな格好を好んでいます。大都市以外では、男性がバレエシューズを履いているのをあまり見かけないことから、それはさまざまなことを示しています。第一に、ジェンダーレスファッションがまだ比較的新しく、男性の世界では男らしさの概念が依然として非常に強く、あまりにも強く根付いていることを示しています。 バレエシューズは本来ダンサーの装いから生まれたものですから、それを男性らしさの象徴として受け入れることが難しいと感じます。ただし、それが禁じられているわけではないのですが、現代社会がまだ性別に厳密に区分されていることを考えると、男性がバレエシューズを履くことはなかなか想像しにくいです。パリというファッションの首都でも、パールのネックレスやフィットしたTシャツを着ると周囲の人々の不思議そうな視線に直面することがあります。もし私がオペラの小さな鼠のようなシューズを履こうとしたら、どんな反応が待っているのか想像するのも難しいです。批判に対して自分を解放し、それを称賛する人々には敬意を表しますが、私自身はその勇気は持てないと感じています。 一般論は抜きにして、男性の足は女性の足よりも大きく、そして手入れが行き届いていないことも多いので、美しいとは感じにくいと思います。バレエシューズは、足や体全体のシルエットが平らになってしまうため、長い間敬遠されてきましたが、最近では再び注目を集めています。男性向けのバレエシューズは私には無理ですね。もし将来的に考えが変わることがあれば、その経験はロンドンでしたいと思います。ロンドンは斬新なスタイルで知られ、自由に自分の好きな服装を着ることができる街として、いつも安心しています。パリでは、有名なセレブリティでない限り、男性が女性らしいとされる服を着て街を歩くことは、嫌がらせを受けたり、撮影されたり、場合によっては侮辱されたりするリスクが高いままです。これは自分自身の経験を元にした意見です。」
text: Sarah Renard and Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr)