【新潟記念】持続力が持ち味のMill Reef内包馬が7連勝中 舞台適性高いライトバックに注目
有力馬の血統解説
・ライトバック Doff the Derby→シンコウエルメスから繋がる名牝系に属し、母母NarukoはRiverman≒Mill Reefの4×4を持つ瞬発力に優れた配合形。キズナ産駒の本馬も中距離向きの瞬発力型に出ており、キズナ+Exceed And Excel+Darshaanは皐月賞馬ジャスティンミラノと同じ組み合わせでもあります。新潟芝2000m(外)は得意条件のひとつで、前走GⅠ組の3歳馬という点も昨年の勝ち馬ノッキングポイントと共通。ローテーションや適性面からはケチの付け所がない実力馬です。 ・レッドラディエンス 母ペルフォルマーダは2014年亜オークス3着馬。ディープインパクト×アルゼンチン牝系といえばマカヒキやサトノダイヤモンドなどが挙がりますが、Haloクロスを持つ両馬よりもディープインパクト+Storm Catのニックス配合とみる方が自然でしょう。芝2000m前後で瞬発力を生かす競馬が理想で、東京の中距離戦がベスト条件。4F勝負になりやすい新潟外回りはゴール前で甘くなりそうな不安もありますが、福島からのコース替わりはプラス材料です。さらに、七夕賞の勝ち馬でもあり、今回4着以内であればサマー2000シリーズチャンピオンの資格を獲得する一戦。本レースへの勝負度も非常に高いはずです。 ・キングズパレス 北米芝GⅠ・2勝馬ドバウィハイツ(2011年ゲイムリーS、イエローリボンS)の7番仔で、全姉リバティハイツは2018年フィリーズレビュー優勝馬という良血。Mill Reefの5×6を持ち、同コース重賞である新潟大賞典でも2着と舞台適性の高さは証明済みです。さらに七夕賞の2着馬で、今回1着ならサマー2000シリーズチャンピオンとなる一戦。左回りの方がスムーズに走れることからも、レッドラディエンス以上の評価を与えたい一頭です。 ライタープロフィール 坂上明大 1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
坂上明大