こっちも勝手に決める! 輝く! 週プレ『やりすぎバイク・オブ・ザ・イヤー2024』
――続いて第2位は? 青木 今年の鈴鹿8時間耐久レースにサステナブル燃料のマシンで参戦して総合8位の快挙を成し遂げたチームスズキCNチャレンジです。 ――どこがやりすぎ? 青木 燃料だけでなく、タイヤ、オイル、ブレーキなどマシンに備わるパーツ類もすべてサステナブルな素材を用いた部品を使用する徹底ぶり。長丁場の耐久レースは人材育成にも格好の場所です。 MotoGPで指揮を執ったスズキの佐原伸一氏の下、社員が一丸となって挑む姿は激アツでした。スズキのMotoGP復帰祈願も込めての2位! ――3位はヤマハです。 青木 今年5月に発売のXSR900GP。WGP(現MotoGP)でケニー・ロバーツが乗り、ホンダのフレディ・スペンサーらと激闘を繰り広げた1983年のYZR500を彷彿とさせるスタイルがやりすぎ。 何しろ〝マルボロカラー〟と呼ばれた白×赤のカウルに、超攻撃的な前傾姿勢となるセパハン&バックステップを装備! レーサーレプリカ全盛期のバイクブームを知る昭和のオジさんたちは感涙&悶絶ヨガリ泣き。一方、若者たちの目には斬新に映るようで、幅広い層のライダーたちを魅了しています! ■ホンダにBMWもランクイン! ――4位はホンダです。 青木 今年6月発売のホンダCB650R Eクラッチ。クラッチ操作は一切不要です。 ――ということは、いわゆるオートマ機構なんですか? 青木 クラッチレバーの操作のみをモーターが人間の代わりにやってくれますが、普通にシフトペダルの操作は必要なマシンです。 ――要するに進化型のマニュアルトランスミッションなんですね。 青木 とはいえ、クラッチレバーは普通にありますので、システムを不要に感じ、自身で操作したいときはレバーを動かせば、すぐにEクラッチ機構は解除されます。 ――なるほど。 青木 構造的には既存の車両に後づけできるものなので、仮に普及すれば歴史を変えた開発になると思います。