桐蔭学園、栃木U-18に6発大勝!プレミアPO圏内をキープ
9月15日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 関東1部の第12節が各地で行われ、桐蔭学園多目的グラウンドでは桐蔭学園と栃木SC U-18が対戦。序盤から主導権を握った桐蔭学園が効果的にゴールを重ね、6-0の大勝でプレミアリーグ参入プレーオフ圏内の暫定3位をキープした。 【フォトギャラリー】桐蔭学園 vs 栃木SC U-18 夕刻のキックオフとあって比較的過ごしやすい環境下で実施された一戦は序盤から桐蔭学園が押し込む。立ち上がりは攻めあぐねるシーンが目立ったものの、徐々にボランチの髙橋保好(3年)と山本涼(3年)を中心にゲームを組み立て、佐野煌太(3年)、大木清之介(3年)といったサイドアタッカーが積極的に仕掛けていく。2トップの一角を担うFW福岡蓮太郎(3年)が推進力とキープ力、FW田村陸人(3年)がスピードでゴールに迫り、得点の予感を漂わせた。27分に福岡が巧みなターンで背後へ抜け出すと、左足でゴールを射抜く。先制点を奪うと、一気にたたみかけ、31分には山本の鮮やかなミドルシュートで追加点を奪った。 後半に入っても勢いは止まらない。52分に大木の左クロスに福岡が合わせ、55分には佐野が自ら奪ったPKを決めてリードを広げた。以降は選手を入れ替えながらうまくゲームを進め、守備陣もキャプテン・右SB吉垣晴翔(3年)を中心に集中力を維持。最終盤に入った86分に山本、90分には横山優雅にもゴールが生まれ、終わってみれば6-0の大勝で3連勝を飾った。 桐蔭学園は暫定で3位をキープ。2位で勝ち点4差の横浜FMユースよりも1試合消化が少ないため、未消化分の試合の結果次第では2位も射程圏内に捉えている。 しかし、八城修監督は気を引き締める。「前期はかなり取りこぼした。4引き分けですけど、帝京戦は2-0から追い付かれ、前期の栃木SC戦はシュートをほとんど撃たれていないのに、自分たちのミスとセットプレーから失点して敗れている。勝つべきところ、決めるべきところを決めていればもっと上位にいたかもしれない。そういう勝負強さがあるチームにはなりきれていない」 後半戦は7試合。1つの取りこぼしが致命傷になる。プリンスリーグ関東1部に昇格して1年目。現実的な目標として参入プレーオフ行きが見えつつあり、「今年の最大の目標は参入戦にいくこと」と言い切った指揮官のもとで桐蔭学園はさらなる成長と成果を目指して走り続ける。 (文・写真=松尾祐希)