【ベガルタ仙台と長崎との大一番を分けた2つの強さ(2)】ピッチ上の選手が抱いた「危惧」を吹き飛ばした76分の林&中島の行動と、守り切ってもいい場面で「ついていかなあかん」がもたらしたもの
4-1と快勝に見える結果ながら、ベガルタ仙台の選手が危機感を感じた場面がある。V・ファーレン長崎とのJ1昇格プレーオフ準決勝の後半31分だ。 ■【画像】ベガルタ仙台のピッチ上の選手が抱いた「危惧」を吹き飛ばした「76分の林&中島の呼びかけ」■ すでに3点を決めていた仙台だが、この瞬間、長崎が1点を返す。すでに2点目の時点で試合は決していたように見えたが、ピッチの上にいた選手の感じ方は違った。 最後尾でゴールを守っていた林彰洋は前に出てきて、大きな言葉を味方に投げかける。中島元彦も、周囲の選手をつかまえてジェスチャーを交えながら何かを共有しようとする。その表情は極めて厳しく、3点差が2点差になっただけのものとは思えなかった。 試合後、中島にその場面について振り返ってもらうと、「あの失点した瞬間は正直、チームとして嫌な空気が流れてました」と口にする。「時間もアディショナル(タイムを)入れて残り20分くらいあった中で、全員が多分、時計を見てしまっていて。空気感があんまり、なんか、こうやられるときの非常によくない空気感だった」と説明し、そうした空気を打破しようとしたとする。 「負けても、自分たちが悔いないようなプレーをしようって。もう1回、イチから守備を頑張ろうって声かけました」 前半に重要なPKを真ん中に蹴ってその責務を果たすとともに、チームに勢いをもたらした背番号7は、プレー以外でもチームを力強くけん引してみせた。
■中島元彦「ついていかなあかん」
だからこそ、「追加点が取れて良かったです」と振り返るのが自身の2点目、つまりチームにとっての4点目だ。それは後半45+2分、石尾陸登のドリブルがきっかけとなる。先発していた選手にとっては苦しいこの時間に、途中出場していた石尾が右サイドで力強いドリブルを見せる。 そして高い位置まで持って行くと、視線を向けたのは、目の前を走りすぎる松井蓮之ではなく、その奥。ペナルティエリア内に侵入した中島の足元で、左足でシュートするかに見せかけて冷静に切り返すと、右足で冷静にニアを突いた。ゴールネットが揺れた瞬間、中島自身が危惧したいやな流れは完全に断ち切れていた。 「センターバックとGKが非常にいい守備をしてくれた中で、もう1点取りたいと思っていた」 笑顔でそう振り返る中島に、改めてあの場面について聞いた。攻撃的に行くのではなく、2点差を守り切るという選択肢もあったのではと。 その答えは、「守り切っても良かったですし、正直、ブロックを組んでいい守備をしようっていうのが全員にあった中で、交代で出た選手が勢いを持って出てくれた」というものだった。 「若いヤツが頑張ってる中で、“ついていかなあかん”と思いながら、疲れてましたけど精いっぱい走りました。そこに届けてくれた石尾選手には感謝したいです」 チームそれぞれが自分の役割をしっかりと果たし、そして、その力いっぱいのプレーが周囲をけん引する。仙台はいい循環の中で、アウェイの地を制圧した。
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