MLB通算555本M・ラミレスのNPB希望にも冷ややか反応
メジャー通算555本塁打で数々のタイトルを獲得、メジャー殿堂入りの候補にもなったマニー・ラミレス外野手(44)が本当に日本の独立リーグにやってきた。四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスへ入団、16日にはNOMOベースボールクラブとの交流戦に「1番・DH」で出場した。いきなりセンターオーバーのタイムリー二塁打を放つなど格の違いを見せつけた。順調に調整が進めば、4月1日、2日のソフトバンクとの3軍との開幕戦から出場するという。 ラミレスは、高知をステップにNPBでのプレーを希望しており、入団会見では「(NPBを狙う?)「もちろん、そのつもり。血の中に情熱がある限り続けたい」と会見で語った。チームもNPBからのオファーがあれば即移籍OKなどの特別処遇でラミレスの夢をバックアップする考えだ。 だが、プロ側の反応は冷ややかなものだ。 デビュー戦となった交流戦には、プロ側の編成担当者の姿はなかった。 もしプレーする可能性があるとすれば、DH制度のあるパ・リーグしかないが、あるパの編成担当は、「一度はどういう状況か、編成としてではなく、ファンとして(笑)見にいくけれど、年齢的にもブランクを考えても厳しいだろう。そもそもステロイドでひっかかっている選手。薬をやめてから一気にパワーがなくなった。 台湾でのプレーも、すぐに途中でやめて帰国したとも聞く。そういう自分勝手な性格を考えてもトラブルメーカーになりそうで、ちょっと怖い。例え“まだまだ凄いよ”、となっても契約するのは難しいだろう。うちだけでなく、おそらくどこもないだろう。今は、話題性だけに頼るような時代でもないからね」とハッキリと否定的な考えを口にしていた。 ラミレスは、ドジャースでプレーしていた2009年に禁止薬物使用の規定違反で、50試合の出場停止処分を受けた。レイズと約2億2000万円の1年契約を結んだ2011年にも再び禁止薬物の使用が発覚、100試合の出場停止を命じられたことから、引退を発表、結局、処分を受け入れて現役を続行するが、以降、マイナーでしかプレーできず、2013年には、台湾・義大でプレー。2か月強で自ら退団を申し入れ、2014年はカブス傘下のマイナーリーグで選手兼任コーチ、2015年はカブスの打撃コンサルタントに就任したが、オフにはドミニカのウインターリーグでプレーするなど現役に固執を見せていた。高知でのプレーに備えて今回もドミニカでトレーニングを積んだという。