子どもが「奨学金」を300万円借りる予定です。進学後は「親の扶養」から外れてしまうのでしょうか? 子どもの収入の“注意点”もあわせて解説
奨学金を借りる際の親の注意点
奨学金は子どもの将来に大きな影響を与えるため、親子でしっかりと話し合い、計画を立てることが重要です。 ■奨学金の返済計画を立てる重要性 奨学金は返還する義務があるため、借金と同じと言ってもいいでしょう。借金であれば、年月を掛けてでも必ず返還しなければなりません。奨学金を借りる際には、子どもと一緒に奨学金の総額と月々の返還額を事前に計算しておきます。 大学卒業後は自分で返済していくことをきちんと認識させると同時に、返済が困難になった場合の救済制度についても調べておくといいでしょう。 ■子どもとの話し合いと家計管理のポイント 奨学金を受けることは、子どもにとっても重大なことです。借りる金額について子どもとよく話し合い、理解を深めることが大切です。また、家庭の家計状況も考慮し、毎月の奨学金を子どもが自由に使うのか、学費や家計の足しにするのかなどを決めておきましょう。 ■教育ローンとの比較検討 子ども本人が債務者となり返還を行う奨学金だけでなく、親が債務者となる教育ローンを使う方法もあります。返済期間や金利、受け取り方などを比較検討し、子どもに負担させるのか、親が返済するのかを十分に検討しましょう。できれば親子で一緒に情報収集を行い、最良の選択をすることが大切です。
まとめ
奨学金を借りることは、子どもの学業を支援するための大切な手段の一つです。奨学金は収入にカウントされないため、扶養控除には影響しませんが、アルバイト収入が一定額を超えると扶養から外れ税負担が増える可能性があります。親子で共に考えながら、最適な選択をするための準備を進めていきましょう。 出典 独立行政法人 日本学生支援機構 奨学金制度の種類と概要 国税庁 No.1180 扶養控除 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部