尿もれ、頻尿、膀胱炎…気になる尿トラブルをセルフケアで改善。
頻尿
自律神経やメンタル、多角的なケアが大切。 トイレに何度も行きたくなる症状で、原因は「過活動膀胱」「心因性」と幅広い。回数はあまり気にしないこと。トイレを少し我慢してみるトレーニングも有効。
感染症
陰部の潤いバリアが足りず、細菌が入る。 免疫力が落ちたり、女性ホルモンの減少によってバリア機能が失われ、乾燥する。フェムケア用の石鹼を使用し、洗った後は専用のオイルやクリームで保湿を。
骨盤底筋 トレーニングで整える。
「尿もれやゆるみを、出産や年齢のせいとあきらめていませんか? 骨盤底筋は確かに年齢によって衰えますが、毎日トレーニングすることで改善できます」 そう話すのは、長年に及ぶ泌尿器科での看護師経験から、骨盤底筋トレーニングのプライベートサロンを開いた北條裕紀恵さん。 骨盤底筋は、全体の7割を占める遅筋線維と3割を占める速筋線維とで構成されている。平たく言えば、尿を溜める筋肉が遅筋で、くしゃみが出た時などにキュッと締めるのが速筋というイメージだ。 「骨盤底筋はインナーマッスルなので動かす感覚がつかみにくい。硬くなっている人も多いので、まずはそこをほぐすためのストレッチを1日1回は行ってください」 ストレッチの次は骨盤底筋を動かす運動。といっても骨盤底筋はインナーマッスルなので、手を当てて感じるくらいの微妙な動きだ。 「骨盤底筋を締めたりゆるめたりする運動です。一度にやるよりも隙間時間を見つけて分けてやったほうが続けやすいですね。毎日やれば、早い人なら6週間ほどで効果を実感できると思います」
1.場所を理解する。
骨盤底筋はインナーマッスル。坐骨、尾骨、恥骨の内側にある。 まず、骨盤底筋の位置を確認する。椅子に座り、坐骨の部分に親指が当たるようにして、尾骨の両側に指を差し入れる。尾骨と坐骨の中間くらいにあるのが骨盤底筋。このままの姿勢でゆっくりと尾骨を丸めるように動かすと、骨盤底筋が動くのが感じられるはず。