台湾高官が訪米、トランプ氏政権移行チーム関係者と会談=情報筋
Michael Martina David Brunnstrom [ワシントン 11日 ロイター] - 台湾の高官2人がトランプ次期米大統領の政権移行チーム関係者らと会談するため訪米していると、関係者5人がロイターに明らかにした。次期政権と関係を構築する狙いだ。 関係者によると、いずれも台湾の国家安全会議副秘書長を務める林飛帆氏と徐斯倹氏が今週、会談のためワシントンを訪れている。 ロイターは米側の会談出席者や議題を確認できていない。 台湾総統府は、国家安全保障チームの訪問と「交流」は通常職務の一環であり、それ以上のコメントはないと述べた。中国大使館とトランプ政権移行チームはコメントの要請に応じていない。 関係者の1人によると、会談はトランプ氏の政権移行関係者との間で行われるが、米台当局者間の会談に中国が敏感であることを踏まえ、次期政権の要職に指名されている人物は含まれない。 別の関係者は次期政権で「中堅ポストに就く可能性の高い共和党員」との会談だと述べた。 ある関係者はこうしたレベルでの訪米は珍しいことではなく、トランプ陣営の人々など「古い友人」に会うことが目的だと述べた。 林飛帆氏と徐斯倹氏の訪米は、中国軍が台湾海峡付近での活動を強化している中で行われた。台湾当局者は軍事活動の活発化について、トランプ新政権と同盟国に向けて政治的なメッセージを送る意図があると指摘。ある当局者は匿名を条件に「中国はレッドラインを引いて、ホワイトハウスの新指導者に権力を行使しようとしている」と述べた。