韓国元法相の実刑確定、弾劾採決に影響か 野党代表
Hyonhee Shin [ソウル 12日 ロイター] - 韓国最高裁は12日、野党「祖国革新党」の代表を務める曺国(チョ・グク)元法相について、子どもの不正入学を巡る汚職と文書偽造などの罪で懲役2年の実刑判決を下した下級審判決を支持し、判決が確定した。これにより、尹錫悦大統領の政敵だった曺被告は議員資格を失い、5年間にわたり選挙への出馬資格が剥奪された。 判決確定で、14日に予定されている尹大統領の弾劾採決で可決を目指す野党陣営の勢いが弱まる可能性もある。 ソウル中央地裁は昨年、子どもを名門高校や大学に入学させるために文書を偽造し、奨学金として賄賂600万ウォンを受け取ったほか、文在寅大統領(当時)の側近が関与した汚職捜査を妨害するために影響力を行使したとして、曺被告に有罪判決を下した。 最高裁は、曺被告に懲役2年、罰金600万ウォンを言い渡した下級審判決を支持し、その判決に誤りはなかったと説明した。 被告の収監時期は不明。 曺被告は不正行為を否定しており、判決後には「重い心」で受け入れると述べ、祖国革新党は活動を継続すると語った。