石丸伸二氏、政治不信の受け皿に SNS駆使、無党派が支持
東京都知事選で、無所属新人の前広島県安芸高田市長石丸伸二氏(41)が健闘した。「政治とカネ」の問題などで既成政党や政治そのものへの不信が強まる中、政党の支援を受けない立場をアピール。交流サイト(SNS)を駆使して政治再建を訴える戦略で、無党派層を中心に受け皿となった。 市長時代、市議会との対立から「日本一バズる市長」と注目され、ユーチューブでの知名度は高かった石丸氏。「リアル」での支持にどうつなげられるかが鍵だった。 陣営によると、街頭演説は15~20分と短く区切り、毎日約10カ所を回った。自己紹介から始め「石丸伸二を生で初めて見る人」と問いかけ。元銀行員の経歴や人柄を知ってもらうことを重視し、政策の説明は控えめにした。 完全な無所属であると訴え、有力候補との違いを強調。ばらまきや利権政治からの脱却を掲げた。「日本の政治を変えてくれると全国民が期待している」「皆さんの責任は重大です」。鼓舞するように聴衆に訴えかけ、動画や画像をSNSで拡散させた。