「東京の人みたいに、楽な産後を過ごしたいだけ!」夢の「産後ケアサービス」に憧れる田舎の妊婦が、夫と義両親から受けた仕打ちとは
昔の出産・育児の常識や「自分流」を更新しようとしない姑は、令和の妊産婦である希里子さんをひどく疲れさせた。 「それに、本当は授乳用の下着だけでウロウロしていたいのに、お義父さんがいるから自分たちのスペースから出るたびに着替えをしたり、授乳を見られないように移動したり、とても気を使いました」 何より、新生児がしばしば大声で泣くので、夜中に義両親を起こしてしまわないか、気が気でなかったという希里子さん。 「迷惑をかけることもいやだったけど、正直、赤ちゃんが泣くたびにお義母さんが『見よっか』『変わろうか』とノックもせずに夫婦の寝室を開けて入ってくるのもめちゃイヤでした」 放っておいてほしい時にも介入してくる。手伝ってほしいことは言いづらい。いてはくれるけど役に立たずストレスの原因となる義両親を、産後の不安定な心身を抱えた希里子さんは「うとましい」とまで感じた。 「夫もひたすらウザかったです。上の子の出産の時、夫の育休は3日間でした。ただの連休ですよ、何にもしないんですから。一応沐浴の練習はしてあったので『やってよ』と言ったけど、お義母さんが『私がやるから、男にそんなことさせないで』と言うんですよ。いつの時代の話だよって……」 そんな具合に、第一子の出産後は、思い出したくもないほどストレスフルだった希里子さん。第二子を妊娠した時は、「今回は自宅以外で産後しばらく過ごしたい」と考えた。 「その頃、東京在住の友達と久しぶりにLINEをしたんです。『同窓会行く?あたし育児中で無理』『え、あたしもだよ』みたいな……。それで、SNSやってるから見てよって言うので見てみたら、彼女の産後がキラキラだったんです!」 このあと、東京在住の友人の「産後」の様子を知った希里子さんは大きなカルチャーショックを受けてしまう。その実態と希里子さんが下した決断とは?★★後編はこちら★★で紹介する。 取材・文/中小林亜紀 PHOTO:Getty Images
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