「子どもの読書離れ」を招く、意外とやりがちな親のNG行動
読書に慣れてきたら、次に挑戦してみてほしいこと
読書は読解力や知識が身に付くだけでなく、集中力や思考力、感性が磨かれることで人生を豊かにしてくれます。 【画像を見る】子どもが年間1,000冊以上の本を読むようになった、家庭内の「ある仕掛け」とは? そんな読書の習慣を自分の子どもにも身につけてもらいたいけれど、最近は動画サイトやゲームなど本よりもラクに楽しめてしまうコンテンツが溢れていて、なかなか読書が習慣づかない…なんていうお悩みに直面していませんか? そこでオススメしたいのが、東京大学在学中に株式会社Yondemyを設立し、子どもが声掛けなしで読書にハマるオンライン習い事「ヨンデミー」をリリース。“読書を習う”という新しい文化を発信している笹沼颯太さんの著書『東大発!1万人の子どもが変わった ハマるおうち読書』です。 今回は、その書籍の中から、子供が読書に慣れてきた時に、次に挑戦したい事と、注意点をご紹介。 子どもが本を読むことに慣れてきたら、次は「深く」「テンポよく」読むことに挑戦してみて! また、慣れてきた事により「飛ばし読み」をし始めた時に親がすべきことも解説します!
「パンダ読み」で、深く・テンポよく読む
読むことに慣れて楽しめるようになってきたら、次に挑戦したいのは「深く読むこと」と「テンポよく読むこと」。 ここでおすすめの方法が「パンダ読み」です。 パンダ読みとは、自分のレベルに合った本の合間に、簡単な本を織り交ぜて読む方法のこと。 パンダの色はその大半が白ですが、目の周りや耳、手足といった部分が黒くなっています。 白のなかに、ところどころ黒が交ざっている。そんなパンダの配色と同じように、基本的にはレベルに合った本を読みながら、ときどきは簡単な本を選んで織り交ぜるというのがパンダ読みの特徴です。 パンダ読みによって簡単な本を読むときには、難しい本を読むときと比べてずっとスムーズにその内容が頭に入ってきます。 想像の世界は、そうした状況になってはじめてのびやかに広がっていきます。 読解に大きなエネルギーを割かなくてもすむその状態こそが、想像のための余力が残されており、深みのある読書を楽しめる状態だからです。 これは大人にもいえることですが、難しい本を読んでいるときというのは、その内容を解釈するので精一杯になります。それでは、登場人物の気持ちを思い描いたり今後の展開に思いを巡らせたりして、想像力を発揮する余地がありません。 そんなキャパオーバーな状態では、深みのある読書体験はできないのです。 そこで効いてくるのが、パンダ読みです。 パンダ読みをすれば子どもは、想像の翼を広げる機会を得ることができます。そんな経験を積み重ねていくうちに想像力が培われ、深みのある読書ができるようになっていきます。 また、パンダ読みで簡単な本を読んでいるときは、難しい本を読むときと比べて当然、その内容をスムーズに理解することができます。 すると、いつもよりもすんなりとその内容が頭に入ってくるという快適さを感じながら、テンポよく読み進めることが可能になります。 テンポよくスルスルと読み進めて、そのままサクッと読み終える。 その感覚は心地よい達成感につながります。読書習慣を維持して「たくさん」「幅広く」読んでいくためには、こうしたポジティブな感覚が効果的なのです。