54歳で始めた筋トレ くびれが際立つVシェイプをつくりあげコンテスト入賞!
俳優の金子賢氏がプロデューサーを務め、今年10年目のシーズンを迎える『SUMMER STYLE AWARD』、通称「サマスタ」。身長別、年齢別はもちろん、職業別や親子・カップルで参加できるペア部門などきめ細かくカテゴリーが分かれていることもあり、初心者から上級者までチャレンジできるボディコンテストとして、年々その存在感を高めてきた。 【写真】遠藤裕美さんのスレンダーながらくびれが際立つメリハリボディ
そんなサマスタを舞台に選び、今年4月の『SPRING CUP(東京予選)』に54歳でボディコンテストに挑戦したのが、今回紹介する遠藤裕美(えんどう・ひろみ/54)さんだ。遠藤さんがエントリーしたのは「ビューティーフィットネスモデル・マスターズ」。モノキニビキニを着用し、健康的で魅力的なスタイル・ルックスを競う。37歳以上の女性なら誰でも参加可能なこの部門で、遠藤さんは今回5位入賞と健闘した。 スレンダーながらくびれが際立つメリハリボディが評価されたが、本格的にトレーニングを開始したのは54歳になってからというから驚きだ。 「今までダイエットをしても続かず、何をやっても中途半端に終わってしまうこの性格。また、54歳になっても楽しいことが見つけられず……」。体型の崩れも年々目立ち、周囲からは「オバちゃんだから仕方がないよね」。そんな無慈悲な言葉を投げられても「うん、まあその通りだろう」と納得する他なかった。 それでも、自分自身を完全に諦めることができず、ついに一念発起する瞬間が訪れる。 「よし、思い切って行動を起こそう! そして、これまでの中途半端な性格と、すっかり諦めかけていたぽっちゃりな姿を根本的に変えたい!それにはやっぱり、トレーニングが無知なままでは変われない!」 心の底からその一念が湧き上がり、パーソナルトレーニングで筋トレと食事指導をゼロから教わることを決めた。 トレーニング頻度は週2~3回。受付事務とWeb関係の仕事というダブルワークで多忙な日々を送っているが、出勤前の朝や帰宅前などスキマ時間を見つけてはジムに通い、生活リズムにうまくトレーニングを定着させることに成功した。 仕事とジム通いを両立させながら、短期間でボディメイクに成功したコツについて、遠藤さんはまず「なりたい自分を他人に公言すること。そして大会に出るなど目標を持つこと」と、自分を励まし鼓舞するための“頑張る理由”をつくる大切さを語った。 その上で、トレーニング中は「種目の一つひとつ、狙う筋肉の一つひとつに意識を持って、正しくトレーニングすること」にこだわったそう。限られた時間のなかでは、どうしても回数やセット数、重さをこなそうとしがちだが、正しいフォームでしっかり効かせることを意識したほうが、結果的にはむしろ効率のいいトレーニング時間になる。 見事なVシェイプは「ラットプルダウンとローイングがメイン」で作られたそうだが、これも効かせる部位をしっかり意識して得られた結果だろう。 「オバちゃんだから仕方ない」という周囲の評価は、気づけば「ウエストが細いね、脚が長いね」「まるで別人。かっこいい」と一変。その称賛を新たなモチベーションに、遠藤さんのフィットネスライフは活き活きと継続中だ。
「今、目指しているのは、せっかく痩せてかっこよくなったボディの維持と、次の大会出場へ向けて今回以上のボディメイクに励むこと。特にお尻の強化を頑張っていきたいです」 何歳からでも新たな挑戦はできる。いつだってなりたい自分になれる。 行動を起こしていない人には絵空事や眉唾のように聞こえる言葉も、行動を起こした人には真実であり真理の言葉なのだ。