【大学野球】明大の153キロ右腕・高須大雅のでっかい夢「理想は全試合完封」「ドラフト1位でプロに」「チーム4冠」
東京六大学野球リーグの明大が8日、東京・府中市内の内海・島岡ボールパークで始動した。今秋ドラフト上位候補の最速153キロ右腕・高須大雅投手(3年=静岡)は「全試合完封」という目標を掲げ、ラストイヤーに全力投球の構えだ。 冬の朝、新春恒例の両翼ポール間走30本を走りきった高須の瞳は、輝いていた。「自分の最終的な目標はドラフト1位でプロに行くこと。まずはチームが4冠を取れるように、自分がエースになって貢献したい」。明治のエースナンバー「11」奪取に力を込めた。 理想のエースとは? そんな問いに言い切った。「シーズンを通じて負けないことが大事。自分の理想は全試合で完封することです。(シーズンで)5勝は最低でもしたいと思っています」。頼もしい言葉とともに、最終学年を迎えた自らを鼓舞した。 192センチの長身を生かした角度のあるストレートが武器。昨年は春に3勝1敗、最優秀防御率(1・38)と頭角を現し、大学日本代表として国際大会での優勝に貢献した。だが秋に右肘に違和感を覚えて降板。戦線離脱となった。 「7割ぐらいの力を入れて投げられている。順調かなと思います。春には間に合うかなと思います」。右肘に負担がかからない投球フォームを模索するなど、リハビリメニューにも前向きに取り組んでいる。 小学時代は6年間、そろばん塾に通った。暗算が得意で「防御率の計算に生きています」と笑った。座右の銘は「勝負は準備で8割決まる」。まずは今春のリーグ戦開幕に照準を絞り、虎視眈々と準備を進める。(加藤 弘士) ◆高須 大雅(たかす・ひろまさ)2003年8月28日、磐田市生まれ。21歳。青城小2年から磐田スモールキングで野球を始め、磐田東中では軟式。静岡高では1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。3年夏に甲子園出場。明大では2年春からリーグ戦登板。リーグ戦通算14試合に登板し、3勝2敗。防御率1・64。192センチ、93キロ。右投右打。好きなタレントは天竺鼠。憧れの投手は楽天・岸孝之。「子供の頃からストレートのキレ、伸びが理想です」。
報知新聞社