アルピーヌ新型「A110 Rウルティメ」初公開 エアロ盛り盛り「究極」の110台限定モデル
公道走行可能なサーキットカー
アルピーヌは10月14日、フランスで開幕した『パリ・モーターショー2024』において新型「A110 Rウルティメ(A110 R Ultime)」を公開した。 【写真】アルピーヌ最強の4気筒スポーツカー、史上最も高価な市販車に【アルピーヌA110 Rウルティメを写真で見る】 (14枚) A110のパフォーマンスを突き詰めた110台限定モデルで、価格は26万5000ユーロ(約4300万円)から。ルノー・グループがこれまでに販売した乗用車の中で最も高価である。 2.0L 4気筒ターボの最高出力は約50ps向上し、350psに達する。最大トルクも42.8kg-mに向上し、新しいローンチコントロール機能を使用すると0-100km/h加速をわずか3.8秒で駆け抜ける。 また、トルクの増加に対応するために新しいトランスミッション、特注のターボチャージャー、アクラポヴィッチ製チタンエグゾースト、オーリンズ製アジャスタブル・ダンパー(前後)、APレーシング製の高性能ブレーキシステムも装備されている。 特注のエアロ・パッケージは、既存のA110 Rと比較してトップスピードでのダウンフォースを160kg増加させるという。ミシュランPS2カップ・タイヤの装着と相まって、「コーナー進入、コーナリング、加速においてこれまで以上に俊敏になった」とされる。 アルピーヌF1ドライバーのエステバン・オコン選手がニュルブルクリンクでテストを行うなど、「正真正銘の公道走行可能なサーキットカー」を謳っている。 A110 Rウルティメは全車、アルピーヌのアトリエ・プログラムから内外装を自由にカスタマイズすることができる。 パリ・モーターショー2024で展示されている車両は、ヴィジョン・ブルーとアビス・ブルーの組み合わせでハンドペイントされ、「アトリエの可能性を示す特別な例」として内装が施された、15台限定のラ・ブルー(La Bleue)エディションである。 このラ・ブルー・エディションの価格は33万ユーロ(約5365万円)と、冒頭に述べたようにルノー・グループ史上最も高価な市販モデルであり、また現在フランスで生産されている乗用車の中ではブガッティ・シロンに次いで2番目に高価である。
フェリックス・ペイジ(執筆) 林汰久也(翻訳)