【お正月】お餅がのどに詰まった! 応急手当て、どうすればいい? 東京消防局がレクチャー「咳をすることが困難な場合…」
お正月の食といえば、鏡餅やお雑煮といったお餅料理。年始の風物詩として楽しみにしている方も多いはず。 【動画で見る】すぐわかる!東京消防局による窒息の応急手当てレクチャー もちもち食感が楽しいお餅ですが、気をつけたいのが窒息事故。消費者庁による人口動態調査(2018~2020年)の分析によると、お餅を原因とした窒息死亡事故の43%は1月に発生しており、とりわけ三が日に多いそうです。 「お餅を食べやすい大きさに切る」「事前に喉を潤しておく」といった防止法が知られていますが、高齢になると噛む力・飲み込む力が弱くなることもあり、事故を完全に防ぐことは難しいようです。 そこで今回は、東京消防庁のYouTubeチャンネルに投稿された、窒息に対する応急手当に関する動画をもとに、窒息してしまったときの対処法をご紹介します。
「窒息の応急手当てってどうやるの?」東京消防局が紹介
動画「窒息の応急手当ってどうやるの?」によると、画像のように喉を両手で押さえるように掴むポーズを「チョークサイン」と呼びます。このような場合には、空気の通り道である気道の入り口が塞がれている可能性があるため、ただちに異物を取り出してあげる必要があるそうです。 呼びかけに反応はあるが咳をすることが困難な場合、成人から気道異物を取り除く方法は「背部叩打法」と「腹部突き上げ法」の2つ。まずは「背部叩打法」のやり方についてご紹介します。
背中を強く叩く「背部叩打法」
誰に対しても実施できる比較的簡単な方法が「背部叩打法」。背中を強く叩くことで、のどに詰まった異物を取り除くことができます。 ①のどを詰まらせた人の背後から片手を脇の下に入れ、胸と下あご部分を支えて体を前に突き出して、あごをそらす ②もう片方の手のひらの付け根部分で、両側の肩甲骨の間を繰り返し強く叩く のどを詰まらせた人が椅子に座っていても、床に倒れていても同様に、両側の肩甲骨の間を強く叩くことで、異物を吐き出させることができるそうです。
お腹を斜め上に圧迫する「腹部突き上げ法」
「腹部突き上げ法」はお腹を斜め上に圧迫することで、詰まったものを取り除く方法です。方法は以下の通り。 ①喉を詰まらせた人の後ろに回り、両方の手を脇から通す ②片方の手で握り拳を作り、へそとみぞおちの中央くらいの場所に当てる ③拳を作った手をもう片方の手で握り、斜め上に瞬時に引き上げてお腹を何度も圧迫する この方法は、喉に詰まらせた人に体を密着させなければ効果が得られないため、立った状態で行うときは相手の両足の間に片膝を入れて立つことが推奨されています。手が届くのであれば、相手は椅子に座った状態でも実施可能です。 ただし、圧迫に際して内臓を傷つけてしまう恐れがあるため、①反応のない人、②妊娠していると思われる女性、③乳児、には実施してはいけません。
なおこれらの応急手当ての実施中、呼びかけに対して反応がなくなった場合には、ただちに心肺蘇生を始める必要性があるそうです。 また、1歳未満の乳児に対しては別の応急手当てが推奨されています。うつ伏せの状態で背中を叩く「背部叩打法」、それでも異物を取り出せなかったときに実施する「胸部突き上げ法」、それぞれについても動画が公開されているので、確認しておくとよさそうです。 せっかくのおめでたいお正月。いざというときのために応急手当てを事前に確認しておくことで、救える命があるかもしれません。
BuzzFeed Japan
【関連記事】
- 【動画で見る】すぐわかる!東京消防局による窒息の応急手当てレクチャー
- 【サイゼリヤ】ドリンクバーを頼まなくても“無料で飲める”意外なドリンクがあること、知っていましたか? 実際に行って試してみました!【2024年回顧】
- ▼知ってた? ゆで卵は「茹でずに」作れる。まさかの方法に「目からウロコ」「もっと早く知りたかった!」農水省が提案【2024年回顧】
- ▼ミスタードーナツで“おかわり”できるのは「コーヒー」「カフェオレ」だけじゃないって知っていましたか? 早速おかわりできるか試してみました【2024年回顧】
- ▼「なんぞこれ」「こんなん見たら泣くわ」天王寺動物園にUMA(未確認動物)の出現報告。その異様な姿にSNS衝撃