【憲法解散も!?】維新が自民にエールを送る憲法改正の現状とは
憲法審査会の紳士協定「中山方式」とは
憲法審査会で委員を務める党・会派のうち、憲法改正に賛成しているのは、自民党・公明党・日本維新の会・国民民主党・有志の会の4党5会派。立憲民主党と共産党だけが反対という状況です。 MC今野「多数決をすれば多いじゃないですか。護送船団方式を止めてしまえばいいのに、なぜですか?」 馬場氏「はっきり言うと、自民党は党是に『自主憲法の制定』を掲げているにも関わらず、やっぱりね、ほかのことのほうが大事なんやろね」 馬場氏は、自民党は、予算や重要法案を止められることのほうを優先してしまっているので多数決をしないのだ、と説明します。 馬場氏「最後、強行採決をやってでも通すというのが繰り返されてますよね。今野さんおっしゃるように、憲法の発議も多数決をやればできるけれども、それはやらない」 その理由にあたるのは、憲法審査会にある協定です。 憲法審査会には、「中山方式」という暗黙のルールがあります。憲法を政局に絡めないことや、少数野党の声を尊重することなどを柱とする、与野党間の紳士協定です。 これを定めたのが、衆院憲法調査会の初代会長である中山太郎氏。奇しくも、馬場氏が秘書を務めた「師匠」でもあります。 馬場氏「(中山方式は)憲法審査会を作るまでのプロセスの中で、ごちゃごちゃ反対などがあれば、憲法審査会の権威ももうひとつということになる。土俵を作るまでは全会一致になるようにがんばろうというのがほんとうの神髄」 馬場氏は、中山方式が憲法改正に反対する党派に「悪用されて、中山方式は和をもって貴しとなすこととされている」と解説します。 MC今野「中山方式イコール全会一致ではないということですね。最終的には多数決もやむを得ないと」 馬場氏「それが民主主義やからね。議論がやりつくされたら多数決するのが民主主義やから。自民党も立憲のそういうご都合主義みたいなことにもたれかかって。もたれ合いやねん」