求められる舵取り 与党過半数割れで野党第一党・立憲はどう闘うのか?
■「伝家の宝刀」内閣不信任案 現実味増す「可決」
立憲にとって、2025年に一番頭を悩ませることになると思われているのが「内閣不信任決議案」の扱いだ。これまでは通常国会の会期末に“定例のイベント”のように提出し否決されていた内閣不信任決議案。しかし、少数与党の国会では「可決」の可能性がある「伝家の宝刀」に一変した。 内閣不信任案が可決されれば、石破首相は「内閣総辞職」か「衆院解散」のどちらかを選択しなければならない。つまり、今や内閣不信任案の提出は衆院の解散・総選挙につながる可能性が高まったのだ。 ある立憲幹部は「内閣不信任案を出す以上は我々もいつ衆院選があってもいいという態勢を整えておかないといけない」と話す。笠国対委員長も「伝家の宝刀を抜くか抜かないかの判断は今まで以上に慎重でなければならない」と話していて、内閣不信任案をいつ提出するか、それとも提出しないのか。この点も大きく注目される通常国会となりそうだ。