「社食300円のほうがコスパがいいから弁当を作らなくてもいい」という夫。本当でしょうか?
家族のために働く夫に、毎日手作り弁当を用意する方もいらっしゃるでしょう。 しかし、なかには「社食300円の方がコスパがいいから弁当は作らなくていい」と言う人もいるでしょう。手作り弁当は手間がかかるから遠慮しているのか、それとも本当に社食の方がコスパがいいと思っているのか、疑問に感じるかもしれません。 そこで今回は、手作り弁当と社食300円のどちらがコスパがいいか比較してみました。それぞれのメリット・デメリットもご紹介しますので、参考にしてみてください。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
社食300円と手作り弁当はどちらがコスパがいい?
会社にもよりますが、社員食堂で食べられる食事は、一般的に300円~600円くらいだといわれています。社食300円で済むのであれば、手作り弁当よりもコスパがいいのではと考える方もいるでしょう。 株式会社ニチレイフーズが実施した「お弁当事情に関する調査」によると、手作り弁当にかける費用の全国平均は1食あたり231.5円であるとのことです。都道府県別で比較すると、お弁当で最も節約しているのは三重県の192.5円、平均金額を上回っている順では東京都の257.5円が最も高い金額でした。 同調査から、社食300円よりも手作り弁当の方が平均で68.5円節約できることが分かります。都道府県別で比較しても、42.5円~107.5円の節約につながります。 月22日の勤務だと仮定すると、月間で平均1507円、年間で計算すると1万8084円を節約でき、工夫次第ではさらにコストをおさえられるでしょう。
社食と手作り弁当はそれぞれのメリット・デメリットも考慮に入れて決めよう!
社食と手作り弁当では、手作り弁当の方がコスト面ではメリットがあると考えられます。 しかし、それ以外のメリット・デメリットも考慮して決めるといいでしょう。 ここでは、社食と手作り弁当のメリット・デメリットをまとめます。 ■社食のメリット・デメリット 厚生労働省の「e-ヘルスネット」によると、社員食堂は従業員の福利厚生の一環としてだけでなく「健康の維持・増進、生活習慣病の予防などの目的」もあります。 食堂の献立表やプライスカードに記載されている栄養成分表示を確認して、メニューを選ぶ習慣をつけるといいでしょう。栄養バランスが考えられた社食で、1食300円程度で食べられるのであれば、積極的に利用することも検討できます。 一方で、300円程度で購入できるのは、カレーや麺類など一部のメニューのみであることも考えられます。夫が自分の好きなものだけを食べる場合、栄養バランスは偏ってしまうでしょう。 定食にしたり栄養を考えてもう1品追加したりすると、予算オーバーになるケースも考えられます。 ■手作り弁当のメリット・デメリット 手作り弁当は、工夫次第でコストを大幅におさえられるメリットがあります。コストだけでなく、夫の栄養面を考えたメニューも意識できます。夫の健康管理の一環として、仕事の日は手作り弁当を用意したいと考える方もいるでしょう。 一方で、手作り弁当を用意するには時間と手間がかかります。 毎回メニューを考えることは面倒だと感じる方も多く、シンプルなメニューばかりになると「飽きた」と言われてしまうケースも考えられます。時間と手間を考えたときに、社食300円と比較してコスパがいいとは言い切れない可能性もあるでしょう。