何食わぬ顔で毛づくろいをしたり、爪とぎをしたり。猫が「失敗したときに見せる行動」の理由|獣医師解説
ごまかす姿が可愛い猫の姿はまだまだほかにも!
「大急ぎでその場から走り去り、呼んでも目を合わせません」 「ジャンプして飛び移ろうとして失敗して、顎を打って絶対痛いはずなのに、何事もなかったように歩いていって、おもちゃに八つ当たりしていた(笑)」 「高いところから踏み外しそうになったので助けてあげたのに、手をちょいちょいして、『手出さなくていいわ』みたいにしてきたけど、そこがかわいい」 「走り回って物を倒したとき、『倒れちゃったどうしよう』という顔で、倒したものの回りをうろうろしてます」 「高いことから落っこちてビックリした顔をしていたが、動揺を必死に隠そうとしていた」
【獣医師解説】猫が「失敗したあと」に見せる行動の理由
飼い主さんたちからさまざまなエピソードが寄せられましたが、猫は失敗を隠そうとしたり、ごまかしたりすることがあるのでしょうか。ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。 岡本先生: 「猫は失敗を隠そうとしたり、ごまかしたりすることがあります。飼い主さんたちから寄せられたような『何か失敗をしたときに毛づくろいをする、爪とぎをしたりする』などといった猫の行動は、転位行動と呼ばれるものです。転位行動とは、焦った気持ちや緊張などのストレスを違う行動で緩和して、自身を落ち着かせようとする行動で、どんな猫にも見られるかと思います。愛猫に転位行動が見られた場合は、基本的にはそっとしておいて大丈夫です。静かに見守ってあげるようにしましょう」 (監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生) ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の行動に関するアンケートvol.03』 ※アンケートコメントは飼い主さんが感じる愛猫に関するもので、個人の感想です。 ※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。 ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。 取材・文・構成/雨宮カイ
ねこのきもちWeb編集室