日本株、いま「訪日外国人」に超人気、「日本食ブーム」の追い風に乗る「プロ厳選企業6選」を実名紹介
訪日外国人(インバウンド)にとって、楽しみもしている観光体験のひとつが「日本食を食べること」だ。2013年12月に「和食 日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことは、日本食の世界的な評価をさらに高めるきっかけとなった。ゲームやアニメなどと並ぶ、強力な観光資源といってよいだろう。 【マンガ】3500万の住宅ローン組んだ「年収700万夫婦」が「地獄を見た」ワケ 味覚の訴求力だけでなく、食材に対する鮮度へのこだわり、低カロリーかつ栄養バランスの良さなど、日本食ならではの魅力が支持されているようだ。いまや伝統的な和食だけでなく、カレーライスやラーメンなども日本食としての地位をガッチリ固めている。 帰国の途へ就いた訪日外国人が、それぞれの国で日本食のインフルエンサーとなってもらえるケースも多い。農林水産省の調査によれば、2023年の日本食レストランの海外店舗数は、2年間で約2割の増加となったようだ。コロナ禍の規制が解除されていることもあり、今後はさらに伸びることが期待されている。日本食ブームを追い風に飛躍が期待できる日本企業に注目してみたい。
西本WismettacHD(9260)
■株価(6月21日時点終値)4300円 主力事業は、日本食を中心とした食品・食材を販売する「アジア食グローバル事業」。世界46カ所に拠点を持ち、食品の企画・開発から製造・販売までワンストップで対応できる体制を築いている。日本食のプライベートブランド「Shirakiku」も北米を中心に広く認知されている。 圧倒的な商品力と企画力を強みとし、新中期経営計画(24.12期-26.12期)では、明確な成長戦略を打ち出している。既存販路での売上拡大やプライベートブランド(PB)生産の拡充を図り、商品原価や販管費率の低減などで利益率2%の引き上げを目指す。26.12期には「売上高5,000億円、営業利益250億円」の達成を標榜としている。 さらに2035年までに売上高2兆円超の「世界に名だたる食のグローバルソリューションカンパニー」になると意気込んでいる。目標達成に向けては、M&A(合併・買収)による事業拡大に加え、新規事業の創出にも注力する方針だ。病気やケガの治療・予防に効果的な、メディカルフード事業への新規参入にも注目したい。