トウ無し最速の佐藤琢磨、”やっと走れた”プラクティスで予選セットアップに集中|インディ500
第108回インディ500のプラクティス2日目、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLLR)の佐藤琢磨は、総合17番手でセッションを終えた。 【リザルト】第108回インディ500:プラクティス2日目 プラクティス初日は悪天候により、わずか23分ほどのセッションに終わったため、プラクティス2日目はいつも以上に重要な1日となった。 テスト2日目も雨によりセッション開始が遅れたものの、各車が精力的に走行を重ねてセットアップ作業に取り組んだ。 RLLRは今回のインディ500にグレアム・レイホール、ピエトロ・フィッティパルディ、クリスチャン・ルンガーに加え佐藤の4台体制で挑んでいるが、テスト2日目は佐藤がこの土日に控えている予選のセットアップに集中。その他の3台がレースセットアップに取り組むという分担をしたのだという。 トウ(スリップストリーム)を使わない単独走行となる予選に向けて走行を重ねた佐藤は、トウを使った他車と比べて最終的なポジションこそ17番手に終わったものの、同じくトウなしという条件で走ったドライバーの中ではトップとなる225.194mph(356.018km/h)を記録した。 佐藤は、「ついに自分たちも走れました!」とチームのリリースにコメントを寄せた。 「天候の影響で走行時間は限られていましたが、チームメイトを含め、多くのチームとドライバーがレース用のセットアップに取り組んだのは自然なことだと思います。ただし、自分たちには試さなければいけないことがたくさんあったので、予選のシミュレーションに集中することになりました」 「したがってプログラムの内容は大きく異なっていましたが、レースセットアップについてはチームメイトのデータに頼り、予選セットアップについてはチームメイトが自分のデータを頼りにすることになります。いずれにせよ、充実した1日でした」 「ものすごく試してみたいアイテムがひとつ残っていたので、最後にもう1度走行したいと願っていましたが、天気のことをどうこうすることはできないので仕方ありません」