F1モナコGPを走るエステバン・オコン（アルピーヌ）

アルピーヌは2024年に入ってひどい状態から回復の兆しを見せている。しかし、モナコGPの1周目にエステバン・オコンがチームメイトのピエール・ガスリーに突っ込んだことにチームボスであるブルーノ・ファミンが激怒し、制裁としてカナダGPでエステバン・オコンを出場停止にすることを検討していると伝えられている。 オコンは既に2025年にハースへ移籍するという噂があったが、ガスリーは『Auto Hebdo（オード・エブド）』に「来年のグリッドに自信を持っている」と語った。 しかし、『L'Equipe（レキップ）』は、これはモナコでのチェッカーフラッグ後のファミンの激怒したコメントを「イギリスでの翻訳間違い」に基づいた情報で、カナダGPでオコンを出場停止にすることは「一度も検討されなかった」と主張している。 ■オコンの問題は難しいとヘルムート・マルコ しかし、レッドブルのF1コンサルタントであるヘルムート・マルコ博士は、オコンの状況がアルピーヌにとって深刻な問題だと『Speed Week』に語った。 「我々もレッドブル・レーシングで二度このような事態に直面した」 「2018年にバクーでダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペン、そして2010年にトルコでマーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテルの時だ」 「どちらのケースでも、我々は両ドライバーを会社に呼び、オープンに話し合い、チームメイトとの衝突は絶対に許されないことを明確に伝えた」 しかし、マルコは、アルピーヌがオコンを出場停止にするのは「難しい」と述べた。 「これらケースで対策を講じるのは難しい。なぜなら明確な意図を証明する必要があるが、それはできないからね」 「ドライバー（オコン）は状況を見誤ったと言っているので、故意ではなくなる。しかし、アルピーヌの問題は、これが初めてではないということであり、それが事態をさらに難しくしていると思う」とマルコは付け加えた。